ユニバーサルミュージックグループがTikTokとの契約打ち切り、楽曲利用を認めず

「適切な報酬」「AIからアーティストを守る」提案に「無関心や威圧的態度で応じる」

米国ユニバーサルミュージックグループ(UMG)の日本法人のユニバーサルミュージックは、1月30日(現地時間)発表の公開書簡「なぜ私たちはTikTokに終止符を打たなければならないのか」の日本語訳を2月2日公開した。短編動画プラットフォーム「TikTok(ティックトック)」と1月31日までに契約更新の合意に至らなかった経緯を説明している。

契約更新でUMGは、①アーティストとソングライターへの適切な報酬、②AI(人工知能)の有害な影響からの人間のアーティストを守ること、③TikTokユーザーのオンライン上の安全性――の3つの重要課題への対処を提案したが、TikTokは無関心や威圧的な態度で応じた。「TikTokの姿勢が引き起こす問題をこれ以上看過するわけにはいかない」という。

「TikTok上でUMGの管理楽曲を利用した動画の作成や視聴に影響が出る」ことに対して、ファンには迷惑・不便をかけるとしつつ、「UMGとして、このたびの判断はアーティストの権利・創造性・価値を守るために不可欠なものと認識」と理解を求めている。利用できない楽曲には、ユニバーサルミュージックが管理する日本の楽曲も含まれる。

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