日本労働組合総連合会(連合)は、「ワークルールに関する調査2024」の結果を発表した。全国の20歳~59歳の有職者1,000人が回答している。
半数近くがワークトラブルを見聞きしている
まず「職場において、働く上でのトラブルにあったことはあるか」を聞くと、「トラブルにあったことはない」58.9%、「トラブルにあったことがある」41.1%とほぼ2分。「経験したトラブル」では、「いじめ・差別等(男女差別、ハラスメント、嫌がらせ等)について」15.0%、「労働時間(週40時間、休日・休息、年次有給休暇等)について」13.7%、「給料(賃金未払、不払い残業・休日手当・割増賃金未払、ボーナス、最低賃金、昇給関連等)について」12.4%が上位のほか、「労働契約(雇用契約・就業規則、雇用形態、配置転換・出向・転籍等)について」「雇用(解雇・退職強要・契約打切、合理化・倒産・閉鎖、解雇予告手当、休業補償等)について」も多い。
男女別で見ると、女性は「いじめ・差別等(男女差別、ハラスメント、嫌がらせ等)について」18.8%が多い一方、男性は「労働時間(週40時間、休日・休息、年次有給休暇等)について」15.0%が最多だった。
次に「周囲の人(家族・友人・同僚など)が働く上でのトラブルにあったことを見聞きしたことはあるか」を聞くと、「見聞きしたことがある」人の割合は46.2%。 トラブル内容では、1位「いじめ・差別等(男女差別、ハラスメント、嫌がらせ等)について」21.4%が最多で、「労働時間(週40時間、休日・休息、年次有給休暇等)について」15.5%、「給料(賃金未払、不払い残業・休日手当・割増賃金未払、ボーナス、最低賃金、昇給関連等)について」13.2%がそれに続く。
こうしたトラブルにあった411人に、「職場であったトラブルを解決するためにどのような行動をしたか」を聞くと、「人事・上司に相談した」33.6%がもっとも高く、「家族・友人に相談した」26.0%、「同僚に相談した」23.4%が上位。一方で「退職・転職した」14.4%がそれに続く。「何もしていない」も18.2%存在する。
調査概要
- 【調査対象】ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする全国の20歳~59歳の有職者
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2024年1月12日~15日
- 【有効回答数】1,000サンプル
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