「Google検索」でAI機能拡充、「AI Mode」を米国で一般公開、複数同時検索や視覚対話

専門家レベルの「Deep Search」、エージェント機能でチケット購入、ショッピング代行

米国Googleは5月21日、年次開発者会議「Google I/O」で検索サービスでのAI(人工知能)機能の大幅な拡充を発表した。「Labs」で試験提供していた「AI Mode」を米国で一般ユーザーに展開し、複数の革新的な新機能を追加する。新機能は今後数週間から数カ月の間にAI ModeのLabsユーザーを対象に提供される。

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検索バーに新しい「AI Mode」タブ

2024年導入の「AIによる概要(AI Overviews)」機能は、米国やインドではAI概要が表示される種類のクエリ(検索語句)でGoogle検索の利用が10%以上増加した。数週間かけて米国のGoogle検索とアプリの検索バーに新しい「AI Mode」タブを表示する(米国のみ)。

「Deep Search」で専門家レベルの調査を数分で

AI Modeに追加される新機能の1つが「Deep Search」。数百の検索を同時に実行し、散在する多様な情報を横断的に分析して、専門家レベルの引用元を網羅したレポートを数分で作成する。何時間もかかるリサーチ作業を大幅に短縮できる。

カメラを使った「Searchライブ」機能

視覚検索「Project Astra」のライブ機能をGoogle検索に導入。「Searchライブ」でカメラを使って目の前のものについてリアルタイムで会話しながら検索できる。カメラを向けて質問すればGoogleが見ているものを理解し、難しい概念の説明やアドバイスを提供。

エージェント機能でタスク実行をサポート

「Project Mariner」のエージェント機能も導入。「今週土曜日の野球の試合で、低層階の手頃な価格のチケットを2枚見つけて」と尋ねるとAI Modeが複数のチケット販売サイトを調査して提案する。イベントチケット、レストラン予約、地域店舗の予約から対応。

AIショッピング機能も強化

AI Modeのショッピング体験では商品探索から購入までをサポート。自分の写真をアップロードすれば何十億点ものアパレル商品を仮想的に試着可能。適切な商品が見つかれば、新しいエージェント型チェックアウト機能で「Google Pay」を使って購入依頼できる。

パーソナライズと視覚化機能も

AI Modeは近日中に、過去の検索履歴に基づいて最適な提案を行うようになる。ユーザーの選択で「Gmail」などのGoogleアプリとの連携も可能。数字の処理やデータの視覚化をサポートする機能も追加され、視覚的に表現するグラフィックを作成できるようになる。

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