AI悪用などでオレオレ詐欺が若年層を狙うように、近年の変化の「3つの特徴」とは?【トビラシステムズ調べ】
金融・決済・クレジット・証券会社をかたるSMSが急増!
7/10 8:30 調査/リサーチ/統計 | 調査データ
トビラシステムズは、「特殊詐欺・フィッシング詐欺」に関する調査結果を発表した。2025年5月1日~31日において独自調査で確認した詐欺電話や詐欺SMSに関するレポートを公開している。

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「宅配事業者」をかたるフィッシング詐欺のSMSが減少傾向
トビラシステムズの迷惑電話番号データベースに登録された番号について、国際電話番号が57.7%(前月比-4.4%)で減少した一方、携帯電話番号が増加傾向にあり、2025年5月は17.7%(前月比+3.8%)となった。
国際電話の国番号では、アメリカ合衆国やカナダなどの北米地域(+1)、中国(+86)、カンボジア(+855)、オーストリア(+43)、国際プレミアムレート(+979。国際電話を使って海外の有料情報サービスにアクセスする仕組み)が上位だった。

フィッシング詐欺のSMSの種別では、「宅配事業者」をかたる手口が45.2%と減少傾向を見せており、「金融・決済サービス」をかたるものが47.5%で上回った。
ブランド別の割合では、「Mastercard」「JCB」「JACCS」などのクレジットカードブランドをかたるSMSが発生。5月中旬には、「SBI証券」「野村證券」などの証券会社をかたる詐欺が多発した。
さらに「オレオレ詐欺」に関する分析によると、警察官などをかたり捜査名目で現金をだまし取る詐欺が急増しており、若年層の被害も増加しているという。これについて、トビラシステムズは若年層が狙われやすい3つの特徴として、以下をあげている。
- 携帯電話がターゲットに:日常的にスマートフォンを利用する若年層が狙われやすい
- “権威型”の手口に変化:家族ではなく警察などを装う手口に移行
- オンラインツールや生成AIの悪用:手口が巧妙化。オンラインツールを使い慣れている世代が被害に巻き込まれてしまう危険がある
調査概要
- 【調査時期】2025年5月1日~31日
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