中吊り広告から検索エンジン誘導型の広告…もう少し考えたら?
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スッパンダ、よいおやすみ、ドットコムマスター
これらは、先日山手線で移動中、電車の中で自分が見た(しかも近くにあった)「検索エンジン誘導型広告」(いわゆる「~で検索!」というヤツ)のワードです。
・スッパンダ(カンロ提供)
http://www.sozai-kashi.net/suppanda/
・よいおやすみ(アステラス製薬提供)
http://www.yoioyasumi.com/
・ドットコムマスター(NTTコミュニケーションズ提供)
http://biz.ocn.ne.jp/master/index.html
なるほど確かに、パソコンからYahoo!やGoogleで調べると最上位に出ますね。
リスティング広告を使わず最上位になっている「スッパンダ」が最も費用対効果がよく、「ドットコムマスター」についても「これが検定資格」と認知させるためにはリスティング広告併用は有効に働いています(リスティングの説明文が結構キレイなので)。
「よいおやすみ」は僕だったら、(この記事を書いている時点で判断するなら)リスティング広告を外しますね。リスティング広告とオーガニック検索最上位で、そんなに差別化ができていませんから、広告の分だけもったいない。
…という個々の違いは多少あるにせよ、パソコンだったらキレイに検索エンジンへと誘導ができている広告といえます。
しかし、考えてみてください。。。
電車の中吊り広告、キーワードをパソコンが使える場所に着くまで覚えていることなんて、ほとんどないでしょ。
そりゃ、メモ書きするほど興味を持った人もいるでしょうが、そんな輩であれば…
すぐケータイで調べるに決まってます。
また、電車の中で「暇だなー」と思っている人がその広告を見て、暇つぶしに検索する場合だってあるでしょう。というか、そういう人、多いでしょう。
※優先席付近では禁止されている、云々の教育モラル的な議論はここでは抜きにします。実際問題、「暇つぶしでケータイ検索を用いている人が多いでしょ?」ということで。
そんなわけで3ワード、自分の持っているdocomoケータイで検索してみました。
・スッパンダ
リスティング広告、メニューサイト共になく、「その他のケータイサイト」でスッパンダ携帯サイトが表示順1位に。
・よいおやすみ
リスティング広告で「驚異の平均26kg減少の」が表示、次にメニューサイトでDHCモバイルショップが掲載。続く「その他のケータイサイト」でもない…(ケータイサイトがないんでしょうかね)。
しかもリスティング広告を出している会社、怪しすぎる…
・ドットコムマスター
リスティング広告では専門学院HALで表示、メニューサイト、その他のケータイサイト、どちらにもなし。
それなりにケータイユーザーのことを考えているのが「スッパンダ」。
「ドットコムマスター」はHALのおかげで助かっています(ドットコムマスター受検をHALで勉強しましょ、的な内容ですから)。でもNTTコミュニケーションズがやっちゃいけんでしょ、こんな展開(=ケータイからの検索を意識していない展開)、ということで、NTTコミュニケーションズのブランディングに少し傷がつくことも。
「よいおやすみ」は最悪ですね(しかもケータイ検索をすぐにやりたくなるワードというのがさらに不幸)。怪しい業者にワードを狙われたため、「間違えた」消費者からアステラス製薬へのクレームにつながってもおかしくない状況。。。
このように、中吊り広告で検索誘導されている広告主さん、余りにもケータイユーザーの威力を無視しすぎです。
加えて言うならば、ユーザーの行動心理を分かっていません。上にも述べましたが、覚えてないですって、中吊り広告にのっているワードなんて。
中吊り広告で検索エンジン誘導をやる場合には、絶対にケータイサイトを作りましょう。
※簡単なサイトでいいんです。簡単なサイトであればほんの数万円でできますから。
その上で、ケータイでの検索、たとえばdocomoの場合、表示順は
・リスティング広告
・メニュー登録のあるサイト
・オーガニック検索
となるわけですから、リスティング広告への出稿や公式メニューへ登録することも考えてみてください。
そんなに費用をかけられないのであれば、せめて「該当するワードで公式メニュー登録にひっかかるサイトがないこと」を調べ、(展開開始時に)リスティング広告が出稿されていないことも確認し、オーガニック検索での自サイト表示が目立つようにしないと。
「クロスメディア」の表面的知識だけ知っててもまず成功しません。
ユーザー心理、考えないと!
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