キャッシュレス決済アプリはどれぐらい利用されているのか?

アプリの解析において複数のアプリを比較する方法の紹介
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10月から消費税が改定され、軽減税率対象商品を除いては10%となりました。
同時にキャッシュレス・ポイント還元事業が開始され、2020年6月までの9か月間ポイントが還元されます。

本事業への関心は高く、キャッシュレス・ポイント還元事業ウェブサイトのアクセスも増えているようです。
Values eMark+で調べると2019年9月にサイトを訪れたユーザ数は8月の約8倍の287万人だったようです。

性別・年齢を調べると男性の方が女性より多いという結果が出ました。
(図1 キャッシュレス・ポイント還元事業のウェブサイト属性 Values eMark+利用)

 

まさに40代男性の私ですが、これまであまりコンビニなどでキャッシュレス決済を使っていませんでしたが、10月から使い始めています。

キャッシュレス決済関連のスマートフォンアプリの使われ方

このキャッシュレス関連に関して、スマートフォンアプリを使う人が多いと思います。

ウェブ解析の分野でもアプリの重要性が高まっています。
ウェブ解析士のテキストでも数年前からアプリの解析が範囲に入ってきていますが、2020年もその傾向は変わらないでしょう。

そこで今回はアプリの解析について、外部ツールの活用が可能なのかどうかご紹介します。

利用するツールは、Values eMark+ です。
「アプリランキング」の機能をまず使ってみます。
ファイナンスカテゴリの9月アクセスランキングです。

(図2 ファイナンスカテゴリーのアプリ利用ユーザーランキング Values eMark+利用)

 
 
 

ご覧のように利用ユーザー1位はPayPay。
アクティブ率も高く、実際に起動している人が多いことがわかります。
前月比で見ると、所持者の増加率よりも利用者の増加率の方が高くなっています。
大半のアプリが伸ばしています。

10月にどのような数字になるか気になりますね。

アプリ別の年間推移

次に、アプリ別にデータを見ていきます。
5つまで比較できるため、PayPay、楽天ペイ、d払い、au Wallet(au pay)、LINE Payで行います。

(図3 アプリの年間推移 Values eMark+利用)

 

 

 

PayPayのPR効果すごいですね。
CMを始めた時期やキャンペーンを始めた時期などと合わせて分析するといろいろわかります。
アプリは様々なプロモーションを行い普及を進めると思いますが、その成果を測ることが大事です。
自社のアプリであれば測定は容易ですが(事前に仕込んでおけば)、他社のアプリの成果を推測し参考にするためには、他社のアプリのプロモーション内容を記録し、このように測定することで参考にすることが可能になります。

アプリ利用の属性

ウェブ同様に、ユーザ数以外の属性もわかります。

(図4 性別分布 valus eMark+利用)

 

このように比較することで特徴をつかむことができます。
年齢や世帯収入、未既婚などもわかりますが、ここでは特徴が出た性別を紹介します。
先に示したように、男性の方が多いという結果が出ていましたが、アプリにより傾向が違うみたいです。

ここにはグラフを抜粋しませんが、d払いは40代以上が7割弱いるのに対して、LINEPayは6割弱という違いが出ました。

このように全体の傾向をつかめますが、属性で絞った分析をするニーズもあります。

そこで属性で絞ってみます。
「未婚 女性」に絞ってみます。

(図5 未婚女性に絞り込み ユーザー数推移 Values eMark+利用)

 
 
 

図3とは異なってきます。

アプリはターゲットを決めて開発しプロモーションすることが多いですが、その狙いがあたっているのかどうかを検証するには、このようにセグメントして分析することが大事になります。

アプリの併用状況

最後に併用状況を見てみましょう。
最近のデータを元にするため9月1か月のデータです。
(図6 アプリの併用状況 Values eMark+利用)

 
 

 

 

6割の人は一つしか利用していないようです。

ただし、アプリによって併用状況は違います。
併用なしが6割を超えるau walletに対して、LINEPayは1割少ししかいないです。
新しく始まったアプリは併用が多いです。

特徴的な2つのアプリのデータです。
(図7 au WALLET、LINEPayの併用状況 Values eMark+利用)

 

自社のアプリが他社のどのアプリと併用されているかを知ることは、プッシュ通知の内容検討やメッセージを考える上でヒントになります。

自社のアプリの特徴を知るためにも、このように併用状況を調査しましょう。

今回はアプリの分析について、キャッシュレス決済を元に取り上げました。

今回利用したツール:Values eMark+

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