今年の4月、ランドはWhiteboard Fridayのビデオで、SEO会社に就職する方法について話した。2年前にはレベッカが、SEOmozのスタッフ採用過程を取り上げ、どのようにしてジェーンがSEOmozのスタッフになったのか説明している。今回は僕が同様のテーマで話をしてみよう。レベッカの記事に比べればずいぶんと短いけどね(^^)
僕らは現在、「検索マーケター見習」を1名募集している。今回の記事では、人材採用の際に僕らが一通り踏むステップと、さまざまな段階で僕らが求めることについて説明する。雇用者であれ求職者であれ、今回の内容が何かの参考になることを願ってるよ。
それから、SEOmoz Marketplaceにはインターネット・マーケティング関連の求人のリストがあることをお忘れなく。僕らが出した求人広告もそこに掲載されている。
SEOの職務内容を明確にしておく
当社がこれまでに採用したSEOスタッフ(ルーシーとロブ)は、SEOの未経験者だった。これから僕が説明するのは、社内で未経験者を訓練することを念頭に置いて人材を採用する場合の方法だ。熟練者を雇う場合に採るステップが若干異なるのは確かだけど、僕らはまだ経験豊富なSEOマーケッターを雇ったことがないので、その辺はみんなの賢明な判断に委ねるしかないな。
未経験の求職者に過去の実績を尋ねても役に立たない。面接の段階では主に、SEOへの適性を持った人を見抜く必要がある。そのために必要な最初のステップは、SEOとは何かということを自分自身が定義すること、あるいは少なくとも新人がどういう職務を担うことになるのかを決めておくことだ。これは、新しいソフトウェアの仕様を作成するのと何ら変わりはない。自分がプログラムの機能を知らなければ、それがどんなときに役に立つかは説明できない。同じように、新しい職務では何が必要とされるのかを知らなければ、適切な人物を面接しているのかどうか把握することはいっそう難しくなるだろう。
僕らは最近、まさにこの問題を経験した。職務の説明が曖昧だったために、面接で多くの時間を無駄にする羽目になったんだ。自分たちが何を求めているのか十分に理解していなかったために、適切な人物を見つけるのに苦労したんだね。結局、僕らは誰も雇わなかった。
僕は、人材を募集しようとしているすべての人たちに対して、職務の説明と必要とする人材のタイプをしっかりと定めることを強く推奨する。これは採用過程のあらゆる段階で役に立つはずだよ。
SEOに対する適性を見極めるには
未経験者の適性を見極めるというのは、かなり難しい作業だ。その人がほとんど知らない事柄について、将来才能を伸ばせるかどうかを探るわけだからね。僕らのやり方はいつも、かなり幅の広い質問を行い、応募者が質問内容のどういった部分に反応するのか調べるというものだった。僕らが過去に出した質問をいくつか挙げよう。
- あなたの考えでは、検索エンジンは何を目指しているのでしょうか?
- 自分が本当に好きなウェブサイトを2つ挙げて、それらが優れている理由について説明してください。
- あなたが宣伝したり、販売したことがあるものの具体例を教えてください。
僕らの経験では、適性のある応募者は常に、何とか興味深い回答をしようとした。それがたとえ100%正しい答えじゃないにしてもだ。この段階で、僕らは100%の正しさなんて期待していない。僕らが求めているのは、ある程度のひらめきを持っている人や、訓練によってSEOとは何かを理解できるであろう人物だ。相手がそれを会得することになるかどうか、見極めることは驚くほど難しい。実際に会得している人物に運良く会えたなら、その意味がすぐわかるよ。
この記事は2回に分けてお届けする。今回は、いわば人材採用の準備段階の話だった。次回は、求人広告や応募書類の選考など、採用プロセスにおけるポイントについてお伝えする。→後編を読む
ソーシャルもやってます!