もし、自分の業務、あるいは現在のタスクリストに、会社(または自分自身)のためにソーシャルメディア戦略を確立することが含まれているのなら、ソーシャルメディアに登録する自分のプロフィールページによるブランド構築について考えてみるべきだね。
プロフィール名、アイコンまたはアバターとして使用する画像、リンクするページ、自分自身を説明する言葉などは、自分という人間に対して人々がどんな印象を持つか、そしてウェブ上でどのように記憶されるかに大きな影響を与えるんだ。
名前を選択する際の戦略
名前を選ぶときには、ブランディングにおいて考慮すべきポイント、SEO、評判管理を念頭に置かなくちゃいけない。ソーシャルメディアに参加する目標を慎重に考えた上で、プロフィールで使用する名前を選ぼう(プロフィールがまだないなら、さっさと作成しよう!)。
- 企業のブランドを構築する場合は
- 企業の正式なブランド名を使用しよう。ブランド名の変形や語呂合わせ、面白半分で選んだ名前などは使わないこと。ソーシャルメディアにおいて、自分自身がそのブランドを正式に代表するつもりならば、それにふさわしいプロフィールを作成する必要がある。だからって、個性を表現しちゃいけないとか、プロフィールで楽しんではいけないとかいうことじゃないよ。ただ、このプロフィールがまさしく自分のブランドを表すものであると、はっきりわかるように示す必要があるということだ。
- 地域や具体的な修飾語句は、ブランド構築で目指すものの一部となっている場合に限り、名前に追加することを考えてもいいだろう(Utah SEO PROみたいにね)。ブランド名の変形バージョンなんかはだれでも作れるんだから、資金を投じて正確なブランド名の所有権を手に入れ、絶対に混乱が起こらないようにもした方がいいね(可能であれば、プロフィールについて言及するときは、正確なブランド名を使おう)。
- 個人のブランドを構築する場合は
- 苗字と名前を含めなければならない。個人的な経験から言うと、もし過去に戻れるなら、僕のプロフィールをすべて「randfish」ではなく「Rand Fishkin」に変えたいくらいだ。2001年当時はrandfishという名前がおもしろいと感じたんだけど、今にして思えば、フルネームを使ったほうが、プロフィールを通じてはるかに明確なブランディングと信頼性を僕個人のブランドにもたらしてくれただろうね。オフラインの世界で「randfish」と「Rand Fishkin」が同一人物だと即座に結び付けられる人たちがどれくらいいるか、僕には予想もできないな。これは、ブランド構築のチャンスが失われたことを明確に示しているよね。
- もし自分の名前が並外れて長かったり難しかったりする場合は、短くしたりアレンジしてみることを考えてもいいだろう。だけど、現実の世界においても心地よく使用できる名前にしなくちゃいけないよ。ただ、このアドバイスは仕事用のソーシャルメディアキャンペーンを対象にしたものだということを覚えておいてほしい。楽しむためにソーシャルメディアに参加するのなら、名前についてそこまで悩む必要はない。
- 検索順位を向上させるには
- 関連性が高く、カニバリゼーション(共食い)効果をもたらさないキーワードやフレーズを名前に入れること。ターゲットになるキーワードに関して、自分のサイトと直接張り合うことは避けたいよね。プロフィールページにキーワードとの関連性をある程度持たせたいだけなんだから(それに多くの場合、プロフィール名は、ソーシャルサイトのtitleタグにキーワードを埋め込む唯一の手段なんだ)。
- 必ず、筋の通った妥当な名前にすること。スパムと受け取られるものではいけない。どれだけ努力をしたとしても、「student-credit-card-dude」(学生向けクレジットカード屋)なんていう名前じゃ、誰も信頼してくれないし、お近づきになろうって気にもならないだろう。
- プロフィールページを数多く持つことは、賢いことのように思える。だけど実際のところは、少ないアカウントにより重点的に取り組むことで、はるかに多くのリンクジュースと価値を引き出すことができるんだ。
- 積極的評判管理
- ブランド名とキーワードの考え得る組み合わせを使用して意味のあるフレーズを作り、重要な検索や危機管理上大切な検索で結果ページに表示されるようにする。
- ソーシャルサイトに参加するときは、くれぐれも注意して、人を怒らすような態度をとっちゃダメだよ。攻撃的あるいは敵対的な態度をとった場合、積極的評判管理キャンペーンがあっというまに防戦的評判管理に変わってしまう可能性があるからね。
- 消極的評判管理
- 自分のブランド名によく似てはいても、ブランド名そのものではない名前を使用することを検討してみよう。否定的なコメントに対するレスの中で自分のブランド名に関するキーワードを何度も繰り返されたり、ブランド検索したときに、自分のプロフィールに対する不満を表した意見が表示されたりするのを避けるためだ。
- 自分がプロフィールで説明しているその本人であることを必ず明確にしておこう。ウェブユーザーは、何か疑わしいと感じたら、突然襲い掛かってきて、最終的には評判管理の問題を悪化させてしまう可能性がある。
プロフィール用画像/アバターを選ぶ際の戦略
- 企業のブランドを構築する場合は
- 会社のロゴを使用すること。正方形に近い形のロゴがない場合は、一番はっきりわかるロゴの特徴的な部分を正方形に切り取って使用する。
- いろいろ試してもうまくいかなければ、ブランド名のイニシャルか略称を画像にしておこう。
- 個人のブランドを構築する場合は
- 自分の写真を使用しよう。顔の部分をクローズアップにし、表情がわかって親しみを感じるような顔写真にすること。
- 自分の個性をよく表した写真にすること。仕事用のプロフィールなら、笑顔に普段着の写真と真面目な表情にネクタイ姿という写真を並べておいてもいい。ウェブにおいては、カジュアルで親しみやすいものの方がある程度の信望を得られる。ソーシャルメディアのプロフィールも同じことだ。だけど、視覚的にブランド化を図るチャンスを見逃さないようにしよう。
- 検索順位を向上させるには
- おそらく、自分のブランドや個性に直接的に関連しないような、可愛い写真かユーモアのある写真、もしくは魅力的な写真を使用するのがいちばんいいだろう。最初から極端なことをやってみたり、純粋にランキングの観点からできることの限界を試しながらコツを学んだりするのもいいけど、そのせいで自分のブランドに対してマイナスの効果が返ってくるようなことは避けたいからね。
- ウェブ上で(そして現実世界でも)他の人たちがこのテーマに関して指摘しているように、ソーシャルサイトにおいて魅力的な若い女性の画像を使用すると、より多くの相互交流ができたり、友人の申請が増えたりして、受け入れてもらいやすくなる。個人的な意見として、これはウェブにおける性差別の嘆かわしい例だと思うけど、このブログで僕がしなくちゃいけないことは、有効な戦略を指摘することであり、この方法は確かにうまくいくんだ。
- 積極的な評判管理
- 企業のブランド構築と同じように、この場合でも公式ロゴを使用することが一般的には賢い選択だろうね。
- 消極的評判管理
- 1人の人間として親しみを感じさせるような写真を使用すること。グループ写真、子供と一緒の写真、恋人との写真など、身近な人たちが役に立つかもしれないし、休暇中の写真などでもいいと思うな。評判を守る上での大きな問題の1つは、対立する人たちに自分がどういう人間かをわかってもらうことで、この戦略はそのためのとば口となりうる。今は、顔の見えない企業は通用しない時代なんだ。
リンクの張り方やリンクを張る場所、それにソーシャルメディアのプロフィールページの説明を限界にまで最適化する方法についてのアドバイスは、他の人たちにお任せしよう(たぶん、ジェーンが来週にもやってくれると思うな(^_^))。
また、ソーシャルサイトのプロフィールで最も有効だった戦略について、みんなから意見が寄せられることを期待している。
ソーシャルもやってます!