Web2.0、ブログ、SEO、SNS、セカンドライフ、検索連動型広告、アクセス解析、クロスメディア展開、ケータイ連動、CMS……。ネットに溢れる情報に従って導入してきた数々の施策。それらは本当に予想したとおりの効果を上げることができたのか? そもそも、効果をあらかじめ「予想」していたのかすら記憶にも書類にも残っていない。いったいいつまで最新情報を「キャッチアップ」し続ければいいのだろうか? Web担当者の存在意義とは何なのか? そもそもWebを運営することの目的は?
日々疑問に思いながらも見て見ぬふりをし続けてきたこれらの問題に直面したWeb担当者・三ノ宮純二の、苦悩と葛藤の日々を追いながら、Web担当者として成長していく過程を描く。Web担当者という仕事を通して「Webとは」「働くとは」をテーマに描いた本邦初のWeb担当者漫画である。
→ 第1回を読む
主な登場人物
三ノ宮純二(30)
本編の主人公。入社8年目のWeb担当者。独身、やや猫背のなで肩、嵐の二宮和也に似ていると言われることもある文化系優男。社内ではネット周りの情報に詳しいという定評があり、あれこれと尋ねられることも多い。営業部所属でありながらスマートなイメージのあるWeb担当者というポジションが気に入っており、外回り営業への異動は何としても避けたい。
財部萌絵(22)
入社3年目の女子社員。営業部の内勤スタッフとしては、仕事は卒なくこなしている。やや抜けているところもあるが、仕事熱心なかわいい後輩。おカネにはしっかりしている。
鈴木部長(38)
数字至上主義、最年少で部長に昇進し、功を焦っている。カネがかかるわりには効果が大して上がっていないWebの運営をなんとか合理化したいと考えている。「費用対効果」が口ぐせ。
サブキャラクター
剛田剛
営業部営業開発課 主任
営業部営業開発課 主任。営業マンの新人研修を担当しており、鬼教官・鬼軍曹
の異名を持つ。「現場が金を生む」が信条で、無駄な会議には一切出席しない徹
底した現場主義であるが、そうした社内組織軽視の態度が万年主任の一因である
ことに本人は気づいていない。鈴木部長とは過去に因縁あり。
→ 第1回を読む