Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報

URLの構造をわかりやすく説明するにはどうすればいい?

「ドメイン名」「完全修飾ドメイン名」「登録単位ドメイン名」「完全ドメイン名」。さて、これらの違いをあなたは正しく説明できるだろうか?

SEOmozのリンク情報ツールLinkscapeを少しいじったことがあれば、評価指標や機能のいろんな命名規則を作ろうという僕らのもくろみには気付いているだろう。そもそもこういうことは、ウェブのインデックス化に関する研究者とか、情報検索学者とか、検索エンジニアの専門領域だった。

mozRank(mR)とかmozTrust(mT)みたいな指標は、今のところかなりうまく機能しているけれど、テスターやメンバーの中には、mozRank(mR)とDomain mozRank(DmR)の違いを理解するのに苦労した人もいるし(mRはページの指標でDmRはドメイン名の指標だ)、完全修飾ドメイン名(Fully-Qualified Domain Name、FQDN)と登録単位ドメイン名(Pay Level Domain、PLD)を本気で混同している人もいる。この問題を取り上げてみよう。

検索エンジンがウェブを巡回する際に、評価の対象とするウェブ構造が4種類ある。

  • 個別ページ/URL

    ウェブ上で最も基本的な要素だ。これは、固有の文書を示すファイル名で、数十年来コンピュータ上で馴染んできたファイル名と考え方は似ている。検索エンジンは各自のランキングアルゴリズムに基づいて、クエリと相関しない評価値をURLに与える。中でも有名なのは、グーグルのページランクだ。URLを具体的に示すと、こういうものだ。

    http://www.seomoz.org/page.html
  • サブフォルダ

    Webサイトのフォルダ構造も評価指標を継承したり、検索エンジンが評価指標を付与したりする(検索エンジンがその指標を何らかの形で使っていることを示す情報はほとんどないけど)。幸いなことに、サブフォルダはとてもわかりやすい構造だ。

    http://www.seomoz.org/blog/post

    というURLの中で、「/blog/」の部分がサブフォルダにあたる。

  • サブドメイン名/完全修飾ドメイン名(FQDN)/第3レベルドメイン名

    http://www.seomoz.org/page.html

    というURLを例に取ると、ドメイン名のレベルは次の3階層ある。

    • トップレベルドメイン(TLD)は「org」
    • 第2レベルドメイン名は「seomoz」
    • 第3レベルドメイン名が「www」

    第3レベルドメイン名が「www」でない場合、これを「サブドメイン名」と呼ぶこともあるし、国別TLD(ccTLD)などの場合は、第3レベルドメイン名に組織名が来ることもある。特にWordpress、Blogspot、Wetpaintなどのコンテンツホスティング型のプラットフォームの場合、検索エンジンは第3レベルドメイン名に対し、第2レベルドメイン名とは別に、重要度、信用度、価値といった評価を与える(これもTLDによっては1段階ずれる)。

  • 完全ドメイン名/ホストドメイン名/登録単位ドメイン名(PLD)/第2レベルドメイン名

    登録手続きと料金が必要で、DNS設定では個別の組織を示すのが完全ドメイン名だ。中には、これを勘違いして「トップレベル」ドメイン名と呼ぶ人もいる。

    http://www.seomoz.org/page.html

    というURLの場合、「seomoz.org」が完全ドメイン名となる。ただし、完全ドメイン名が第2レベルドメイン名とTLDだけで完結するのは「com」や「org」などの汎用TLDの場合だけだ。TLDによっては、たとえば.co.jpドメイン名のように、第3レベルドメイン名も含めて完全ドメイン名あるいはPLDとなる場合もある。

僕らがこれにどう取り組んできたかは、Linkscapeのコンセプトを説明したヘルプページで確認できる。

URLの構造:登録単位ドメイン、完全修飾ドメイン
※Web担編注 本来の定義からいえば、URLには「http://」も含まれるのが正しい。

ただこれまでのところ、相変わらずドメイン名に関する理解は、データを見た人が混乱する最大の問題の1つだ。僕らが一層強固かつ詳細なデータを出すのは、個人的に好ましいけれど、過剰な情報を処理するのは僕も好きじゃない。第2レベルドメイン名や第3レベルドメイン名に適用できる重要な評価指標はいろいろあるというのに、より抜きのSEO担当者でさえ、こういう情報を理解して解釈して応用するのに苦労しているというのであれば、もう変革すべきときだ。

SEOmozに関するLinkscapeの出力結果を見てみよう。

  • http://www.seomoz.org - このページ/URLは、3281のFQDNから4万1741件のリンクを獲得している。
  • www.seomoz.org - この完全修飾ドメイン名(FQDN)に対してリンクを張っているFQDNの数は1万1734。
  • *.seomoz.org - この登録単位ドメイン名(PLD)に対してリンクを張っているPLDの数は1万39。

これらの違いを苦もなく理解できるようになることは、比較、レポート作成、SEOの実施などに重要だけど、説明するのは骨が折れる。だから僕はコミュニティに任せてみようと思う。第2レベルドメイン名と第3レベルドメイン名の違いは、どう説明するのが一番良いだろうか。簡単に理解できて、しかも手抜きにならない形で説明するにはどう表現すればいいだろう?

用語集
DNS / SEO / TLD / URL / ccTLD / インデックス / トップレベルドメイン / ドメイン名 / ページランク / リンク / 検索エンジン
この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

リファラー
ブラウザがWebサーバーに送信する情報(アクセスログ)のひとつで、ユーザーがリン ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]