被リンクを集めやすい記事とは? タイトルや本文などを分析してみた
リンクする価値をブログ記事にもたらす要素とは、実のところどんなものだろう? 僕は以前、「リンクする価値を記事にもたらす要素 パート1」(英語記事)の中で、SEOmoz内にある3800本のブログ記事を調べ、記事を構成するさまざまな要素と、それらの要素が被リンク元ドメイン名数(ILD)の数に与える影響について分析した。いくつかの結果は非常に興味深いものだったので、さらに掘り下げてみたくなった。
僕は、自分で読んだSEO/SEMに関するブログのうち、業界の人間にとって重要だと感じたもの40件をサンプルとしてリストにまとめてみた。まず、40のブログサイトそれぞれをクロールし、7万2330本以上の記事を集めてリストにした。それから数日かけて各記事を詳細に見て、以下のような情報を拾い出してデータベース化した。
- ブログ記事のタイトル
- オリジナルのURL
- ルートドメインからのリンク数※
- ILD(被リンク元ドメイン名数)の数※
- 記事内における画像、リスト、動画の使用の有無
- 記事の内容(コメント、サイト上にある記事以外の文章は含めない)
- 記事のワード数
記事タイトルの長さがILDに及ぼす影響
記事タイトルの長さが、リンクしてくれるドメイン名の数に影響を及ぼすだろうか? このデータが示唆するのは、タイトルの長さは10~18ワードというのが、それより短いものや長いものと比べて、平均してリンクされやすいということだ。このデータはまた、14~16ワードが「最適値」かもしれないということを示唆している。下の図は、ストップワードを排除することなく作ったものだ。
僕はこのデータから、リンケラティは説明的なタイトルを求めているという確証を得た。同時に、タイトルを伸ばし過ぎると逆効果になり得ることも確認できる。
タイトルの長さが「最適値」で、多くのリンクを集めている記事の例
- Google Says: Yes, You Can Still Sculpt PageRank. No You Can't Do It With Nofollow
(直訳:「Googleいわく:そう、PageRankスカルプティングはまだ使える。でもnofollowですることはできない」) - Big Brands? Google Brand Promotion: New Search Engine Rankings Place Heavy Emphasis on Branding
(直訳:「大ブランド? グーグルのブランドプロモーション:新しい検索エンジンのランキングではブランディングに強い重みをおいている」) - What Makes a Good Web Directory, and Why Google Penalized Dozens of Bad Ones
(直訳:「どんなWebディレクトリが良いディレクトリなのか、そしてなぜグーグルは多くの悪いディレクトリにペナルティを与えたのか」)
記事本文の長さがILDに及ぼす影響
記事本文の長さについては、ブログ界で長らく議論されている。大半のブロガーは、記事は500~900ワード程度(※Web担編注:日本語で1300字~2700字程度)の範囲に収めるべきだと言うだろうが、この数字はもう少し長くなるかもしれない。SEO/SEM関連のブログに関しては、中身のたっぷり詰まった長文記事の方が、内容の少ない記事よりリンクされやすい。
下の図から見て取れるのは、ワード数がこの範囲にあればILDがいちばん多くなると思える部分があることだ。このデータによると、1本の記事の長さは2328~2618ワードくらい(※Web担編注:日本語で6200字~7800字程度)が理想的らしい。僕は前回の記事で、SEOmozに限っての話だが、理想的な記事の長さは1800ワードから3000ワードだと書いていた。
この図ではワード数の上限が2812になっているけれど、調べた記事全体の99.55%がここに含まれている。2812ワード(※Web担編注:日本語で7600字~8400字程度)以上の記事は、本当にわずかな数のリンクしか獲得していなかった。だから、図を見やすくするためにもその部分は省くことにした。
多くのリンクを集めた記事の例(2328~2618ワード)
- 101 Ways to Build Link Popularity
(リンク構築101のやり方) - SMX East: Give It Up
(SMX Eastレポート:検索エンジンにペナルティを受けない手法解説のセッション) - Five Link Development Experts: A Group Interview
(リンク構築専門家5人にまとめてインタビュー)
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