メディア接触の違いから5つのユーザーに分類
メディア接触の違いから5つのユーザーに分類
タイプ分類の仕方
各メディア(マスメディア、PCサイト、モバイルサイト)に対して、平日にプライベートで接している時間をもとに、以下の5タイプに分類しました。
各タイプの属性別構成比
5つのタイプに分類したモバイルユーザーが、どのような性別や年代の人で構成されているか、属性ごとに比率と傾向を見てみましょう。
まず、モバイルを長時間利用しないモバイルライト型(■グレー色)が世代を追うにつれて多くなっていることがわかります。とくに40代男性になると顕著です。これは、もともとPCからインターネットを始めた世代であり、ケータイよりもPCのネット利用率が高いことが理由に考えられます。また、モバイルも暇つぶしのツールとしてではなく、乗り換え検索など、目的を持ってピンポイントで短時間の利用にとどまっていることも考えられます。
世代ごとに見ていくと、10代では各タイプがバランスよく出現しています。他の世代に比べるとPCサイトを利用しないモバイル&マス型(■黄色)とモバイルオンリー型(■緑色)が他の世代に比べて多いのが特徴です。
20代では10代に比べマルチメディア型が多くなり、モバイル&マス型は少なくなる傾向があります。これは、20代前半のモバイルでインターネットを始めた、いわゆるモバイル世代と、20代後半のPCとモバイルでのインターネットをほぼ同時に始めた世代が混在してくることと、モバイル世代が社会人になり、職場でPCを使いはじめたことが要因としてあげられます。
30代、40代を見てみると、まず、性別によって傾向に差が出ていることに注目できます。これは、結婚・出産といったライフスタイルの変化が影響を与えていると考えられます。
30代を見ると、女性ではマルチメディア型が増えていくのに対して、男性では20代に比べ、ネット型が多くなります。女性の30代と40代に注目すると、30代でモバイルオンリー型が、40代でモバイル&マス型が多くなっているのも特徴です。“子育て中の主婦”と“子育てが落ちついた主婦”といったライフスタイルの違いも想像できるでしょう。
次回から攻略編に突入
今回は連載の第1回ということで、調査から見えてきたモバイルユーザーの全体像を紹介しました。次回以降、分類したそれぞれのタイプがどんな人物なのかをひもとき、どういった施策がユーザーに刺さるのか、企業のモバイル活用事例なども交えながら、モバイルでの攻略法を明らかにしていきます。次回はマルチメディア型を攻略予定です。
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