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ある商品を長く買っている人ほど、「金額」よりも「機能・特性」を重視。電通ワンダーマン調査

通販「リテンション」実態調査。通販の継続期間中に、単価・回数が伸長する“タイミング”が存在
※「はじめてWEB」は2020年10月13日をもってサービスを終了しました。

「通販市場におけるリテンションの実態調査」の結果を、電通ワンダーマンが12月4日に発表した。「リテンション」戦略とは、既存顧客に継続購入を促すことを重視した戦略で、電通ワンダーマンが専門領域としている。

今回の調査によると、特定企業・商品の継続利用年数が長くなるほど、「金額」を重視する傾向が弱くなり、「機能・特性」を重視する傾向が強くなることが判明した。

特に「半年未満から1年未満」にかけての成長率が大きく、「5年以上」の長期利用顧客は、「金額」よりも「機能・特性」を重視していた。

通販を1年以上継続して利用している理由 継続年数別

購入単価は、継続期間「半年以上~1年未満まで」「2年以上~3年未満まで」での伸びが大きいが、「5年以上」になると縮小していた。購入回数も、継続期間「1年以上~2年未満まで」「3年以上~5年未満」での伸びが大きいが、「5年以上」になると縮小する傾向が見られた。

購入単価・購入回数のいずれでも、「購入開始直後から徐々にに下がった後、一度あらためて上昇し、さらに長期化するとまた下がる」という傾向があり、「通販継続期間中に、単価・回数が伸長する“タイミング”がある」と、電通ワンダーマンは指摘している。

継続期間別の、購入単価と購入回数の遷移

また「サポートが気に入っている」という理由で継続している人は、「購入単価」が高めで、「友達や家族からの評判」が理由で継続している人は、「購入回数」が多めだった。

継続理由別の、購入単価と購入回数の違い

調査概要
  • 調査対象:全国20~69歳の男性・女性の通販利用経験者 500サンプル(楽天リサーチモニタ会員)
  • 割付方法:男性・女性それぞれ、20代、30代、40代、50代、60代で各50サンプル
  • 調査日時:10月3日~5日
参考リンク

Web担先生と初心者君のやさしいニュース解説

Web担先生

今日は「アクイジション」と「リテンション」について説明しようか。

初心者君

はーい。

Web担先生

「アクイジション」とは、新規顧客の獲得のために企業が行う行動だ。

初心者君

そういう風に言うんですね。

Web担先生

それに対して「リテンション」は、既存顧客に対して、利用し続けてもらうために企業が行う行動だね。

初心者君

なるほど。

Web担先生

広告に携わる人は、「アクイジション」については強く意識しているけれども、「リテンション」に関してはあまり意識していないことが多いんだよね。

初心者君

言われてみれば、たしかに。

Web担先生

でも、最近ではブログやソーシャルメディアの普及によって、「リテンション」を意識することの価値が、以前よりもさらに高まってきているんだ。

初心者君

どうしてですか?

Web担先生

しっかりとリテンションを行ってファンを増やすと、その人たちが新規顧客を呼び込んでくれるからなんだ。

初心者君

たしかに。

Web担先生

「広告が効きにくくなってきた」といわれる時代だからこそ、そうした「その会社や商品が、本当に好きな人」を増やすことちゃんと考えていくべきだし、そうする価値は十分にあると思うよ。

※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました

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