Google アナリティクスをさらに便利に、1ページレポート作成やデータ共有などの独自ツールが登場
Google アナリティクスと連携し、月次レポートを生成したり、KPIを自動レコメンドしたりする独自サービスが各社より提供されている。それらサービスにおける機能強化が、相次いで発表された。
Excel形式のレポートを自動作成する「brick アクセス解析レポート」においては、1枚でサイトの概要を把握できる「1ページ サマリー」レポートを、テクロコが3月22日に追加。KPI自動レコメンドツール「Dot metrix」においては、分析結果のチーム内共有機能を、オプトインキュベートとイロドリが3月18日に追加した。
1枚でわかる「ペライチ」レポートを自動生成
テクロコでは、Webマーケティングに役立つツール群「brick」を提供しており、「brick アクセス解析レポート」はそのなかの1つだ。「brick アクセス解析レポート」では、Google アナリティクス アカウントを連携することで、Excel形式(.xlsxファイル)で月次レポートを自動作成できる。
レポートには課題発見や報告用のさまざまなテンプレートが用意されているが、今回新たに、さまざまなデータを1枚で確認できる「1ページサマリー」レポートのテンプレートを追加した。
基本的なデータを簡潔なビジュアルでまとめた内容で、
- 訪問数・コンバージョン数の前月比
- 直近6か月の推移
- デバイス別・男女別の訪問割合
- 上位の流入経路
- 入り口ページ
などのデータを1枚で把握できる。
1ページサマリー レポートは、既存のレポートとともに毎月自動で生成される。「brick アクセス解析レポート」の利用料金は、4,000円(税別)/月より。7日間の無料試用にも対応する。
分析結果をチームで簡単に共有
オプトインキュベートとイロドリが提供する「Dot metrix」は、サービスに合ったKPIを網羅的に事前提案し、注力すべきKPIを自動レコメンドするサイト分析ツールで、2月より、Google アナリティクスとの連携を開始している。
今回新たに、分析結果を部署やチームで簡単に共有できる機能を追加し、「閲覧権限のみのアカウント」を追加できるようにした。
これにより、編集権限を持ったアカウントを複数人で利用することなく、セキュアに分析結果を共有できる。また、分析結果を別途帳票にまとめ直すことも不要になる。
管理画面から共有したいユーザーのメールアドレスを追加するとメールが送信され、登録されている分析指標が閲覧できる。
アカウントの追加上限数はなし。「Dot metrix」の利用料金は無料。
参考リンク
brick アクセス解析レポート(テクロコ)
「ペライチ」レポートのニュースリリースページ(テクロコ)
Dot metrix
分析結果のチーム共有機能のニュースリリースページ(オプトインキュベート)
Web担先生と初心者君のやさしいニュース解説
そういう面をフォローするツールが、こうして生まれてきているんですね。
そのとおり。
でも、それってGoogle アナリティクスが対応すればいいだけなのでは?
でも、Google アナリティクス自体は、データ収集と、多くの人に共通して大切な分析やレポートの機能にフォーカスしているからね。
まぁ、世界中からのリクエストに応えてたらキリがないですからね……。
そこでグーグルは、イマドキなサービスの作り方をしているんだ。
というと?
Google アナリティクスの機能を、他のプログラムから利用できる「API(エーピーアイ)」を、すごく充実させているんだ。これでもかとばかりにね。
APIって?
たとえば、Google アナリティクスに蓄積されているアクセス状況のデータを引っ張り出して他のツールで分析できるようにするような機能とかね。
あ、そうか。そのAPIがあるから、こういうツールが作れるってことですね。
そう。グーグルは中核となる機能と普遍的な機能をしっかりと作ることにフォーカスして、APIをしっかりと提供する。
ニッチなニーズには、そのAPIを使って他の企業がサービスを提供するってことですね。
そのとおり。自分たちだけですべてを実現しようとせずに、いろんな人がいろんなニーズに応える仕組みを作っていける「プラットフォーム」を作るという考え方は、おぼえておくといいよ。
なんか、大きな考え方ですねー。
うむ。でも、それがインターネット時代の考え方なんだよ。
なるほどー。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
Google アナリティクスはすばらしいツールなんだけど、高機能すぎて使いづらい面もあるし、いっぽう、特定の目的には使いづらい場合もあるんだよね。