人気があるページと人気がないページを改善しよう(第6回)
運営しているホームページの中で「どのページがよく見られているか」「どのページがあまり見られていないか」を知っていますか?
今回も「グリルアラベル」のホームページを例に考えていきます。この連載では、名古屋にある国産黒毛和牛ハンバーグ店「グリルアラベル」のホームページを分析しながら改善していく様子を紹介しています。
それではGoogle アナリティクスを使って調べてみましょう。
人気があるページと人気がないページを調べる
1.「行動」>「サイトコンテンツ」>「すべてのページ」を開きます。
上から順番によく見られているページが表示されています。一番上の「 / 」はトップページです。
トップのページ以外では、2番目の「メニュー」のページがよく見られていますね。それに比べて同じメニューでも6番目「ランチ」のメニューはあまり見られていないようです。それぞれのページを見てみましょう。
「メニュー」のページは、料理の写真が少なく画像サイズも小さめです。
「ランチメニュー」のページは、料理の写真がまったく入っていませんね。
飲食店のホームページの場合、「メニュー」は提供している料理を伝える重要なページです。今回はそれぞれのページに料理の写真を増やし、画像サイズを大きく配置して、ハンバーグをより魅力的に見せられるよう改善します。
また、商品ページを改善する場合、写真だけでなく商品情報も追加しましょう。商品情報の書き方のお手本に「北欧雑貨と北欧食器の通販サイト | 北欧、暮らしの道具店」がおすすめです。商品ひとつひとつを丁寧に説明されているので、購入後の使用感をイメージしながらお買い物を楽しむことができます。
人気がないページへ誘導する
先ほどGoogle アナリティクスで確認したように「ランチメニュー」は「メニュー」と比べてあまり閲覧されていません。グリルアラベルはディナーだけでなくランチも人気があるので、ランチメニューを探しているユーザーがいるはずです。もしかするとランチメニューが見つけにくいのかもしれません。
私自身、お客さんとしてグリルアラベルへランチに行こうと思い、初めてホームページを見た時にランチメニューをすぐに見つけることができませんでした。自分だけでなく家族や知人に目の前でホームページの操作をしてもらうと、他の人がホームページの中でどんな動きをしてどんなページに興味を持つのかを知ることができます。
また、ランチメニュー以外にも、来店してもらうためには必ず見てもらいたい「お店の情報(店舗情報)」も全ページの閲覧割合の約6%しか見られていません。
そこでそれらのページへユーザーを誘導するために「第4回:ホームページの目的にあわせてゴールを決めよう※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました」でページの一番下にリンクを設置し動線を作りました。
どのように変化したか見てみましょう。
変更前
変更前は「お店の情報」が5番目、「ランチメニュー」が6番目でした。
変更後
改善後は「お店の情報」が3番目、「ランチメニュー」が4番目に見られるようになりました。
結果、動線があれば閲覧されるページいうことが分かりましたので、今後はグローバルナビゲーションに入れることを検討していきます。
まとめ
今回はGoogle アナリティクスの「すべてのページ」機能を使って、人気があるページと人気がないページを調べ、改善しました。
- 人気があるページはより魅力が伝わるように情報を強化する
- 人気がないページでもユーザーにとって必要なページであれば閲覧されやすいように動線を改善する
「はじめてのホームページ改善」は毎月第3月曜日に更新予定です。次回もぜひご覧ください!
このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
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