ChatGPTで思い通りのSNS投稿を作ろう! 成果を引き出す具体的な指示のコツ
オーガニック運用・広告配信・危機管理など、企業のSNS活用のポイント、最新情報を、SNSマネージャー養成講座の講師陣「チーフSNSマネージャー」のメンバーが、それぞれの得意分野を中心に解説します。
今回は楽しく学ぶアクセス解析&サイト改善【DPZ×ウェブ解析士】でも協力いただいている、ウェブ解析士の井水大輔氏が回答します。
ChatGPTでSNS投稿を作ってみたんですが、思ったような文章ができません。もっと効果的に使うコツを教えてください!
SNS投稿をChatGPTで作るのは確かに便利ですが、思ったとおりの結果が出ないこともよくありますね。実は、ChatGPTをはじめとする生成AIは、指示が曖昧だと想定外の結果になることが多いんです。
でも安心してください! 少しの工夫で、生成AIを自分のアイデアどおりに動かす方法があるんです。今日はそのコツを詳しくお伝えしますね。
生成AIの仕組みを簡単に理解、具体的な指示が成果を左右する
ChatGPTは入力された指示に基づいて文章を生成します。適切な指示を与えることで、AIが意図どおりの投稿文を生成しやすくなります。特に、ターゲット層、投稿の目的、トーン、具体的なポイントを明確にすることが重要です。
【曖昧な指示の例】
「ビジネスでSNSを活用するポイントについて投稿文を作成してください」
【具体的な指示の例】
「中小企業向けに、SNSを使ったブランド認知向上のための具体的なテクニックを3つ紹介する投稿を作成してください。短く簡潔で、実践的な内容にしてください」
以下、実際に生成AIに与える指示の違いが、どのように成果に影響を与えるかを具体的に説明します。
出力形式を指定する
「出力形式を指定する」ことは、生成AIを活用する際に非常に効果的です。特にSNS投稿などビジネス活用を考える場合、形式を指定することで、より明確で使いやすいアウトプットが得られるからです。
たとえば、リスト形式や箇条書きのような出力形式を指定すると、読者が読みやすい形式の投稿が生成され、ビジネス活用にも役立ちます。また例(テンプレート)を示すことで一貫したフォーマットでの投稿文の作成が可能になります。
試行錯誤を重ねる
ChatGPTは優れていますが、最初の結果が完璧とは限りません。少しずつ指示を調整することで、より理想的なアウトプットに近づけることができます。
ここでは、指示の調整によってどのように結果が改善されるかを説明します。以下、先ほどの文章に対してターゲットを具体的に伝え、さらに優しい言葉遣いにしてもらいました。
ポイントとなる文章だけ見ても
- 一貫したブランドメッセージ→ブランドのストーリーを伝える
- インタラクションを増やす→フォロワーとの交流を大切に
などが伝わりやすい文章に書き換わっています。
ハッシュタグが多いと思えば、「1つにして」と指示する。毎回同じハッシュタグを使って欲しい場合は、「ハッシュタグは“#SNSマネージャー”の1つだけつける」など、段階を追って指示を加えていくと良いでしょう。
まとめ:期待通りの結果を生み出す指示のコツ
思った結果が出ない場合は、今一度以下のポイントを見直してみましょう。「足りていなかった」「もっと強調したい」という点を補足していくと良いでしょう。
- 質問の目的を明確にする
- 役割を与える
- 必要な背景情報を提供する
- 詳細(条件)を加える
- 出力形式を指定する
- 例を与える
- いきなり結論を求めずステップごとに質問をする
- 試行錯誤を繰り返す
ChatGPTを活用したSNS投稿文の作成では、具体的な指示を与え、試行錯誤を繰り返すことが成功へのカギです。まずは紹介した指示の出し方を試してみて、少しずつ改善していくことで、より効果的な投稿が作れるようになります。生成AIをうまく使いこなすことで、SNSマーケティングの成功につながる投稿を実現しましょう。
井水でした。
2020年より私たちは、「SNSマネージャー養成講座」という資格試験をスタートしました。SNSマネージャーの上位資格である上級講座では、実際に運用しているアカウントをサンプルにして、徹底的に運用目的とKPIなどの必要項目を掘り下げて企画書を作成するワークを実施しています。
この記事を読んで「理屈はわかったけど、実際自社のアカウントに当てはめるとピンと来ない。さてどうしたものか……」とお悩みのあなた。ぜひチャレンジを。
タイトルデザイン、タイトルイラスト:995(Twitterアカウント)
三度の飯より猫が好きなイラストレーター。ゆるくてかわいいイラストが得意です。
ソーシャルもやってます!