ヤフー株式会社は、Yahoo! JAPANにおける検索エンジンと検索連動型広告の配信システムとして、グーグルのシステムを採用し、近々切り替えることを7月27日に発表した。
これにより、Yahoo!検索においても、グーグルのアルゴリズム検索が採用されることになる。採用の内容は次のとおり
- 検索エンジン
- ウェブ
- 画像
- 動画
- モバイル
- 検索連動型広告の配信システム
ヤフーは以前はグーグルの検索エンジンを採用しており、2004年5月に独自のエンジンYSTに切り替えたという経緯があるが、2004年以前の関係に戻ることになる。
切り替えの時期に関しては未定だが、「なるべく早く
」とのこと。契約期間は当初2年で、その後も2年ごとの契約更新を予定している。
もちろん、Yahoo! JAPANのポータルサイトとしてのコンテンツやサービスはこれまでと同様に継続され、ウェブ検索などの検索エンジン部分のみが変更される。ヤフーの発表でも「お客様の使い勝手は特に変わりません
」とあるように、多くの一般ユーザーは変化に気づかないだろう。しかし、検索マーケティングに携わる人間としては、大きな出来事となる。検索サービス自体はYahoo! JAPANによる運営が続けられるため、今後はYahoo! JAPAN独自のユニバーサル検索などの実装が成される可能性もあるだろう。
検索連動型広告のサービスに関しても、システムとしてはグーグル(アドワーズ広告)のものを採用するが、広告主がキーワードに入札する仕組みや広告の掲載可否や順序の決定の部分となる「マーケットプレイス」はYahoo! JAPAN独自のものとして運営される。
さらに、今回の契約により、Yahoo! JAPANからグーグルに対して、オークションやショッピングなどの日々更新されるデータをグーグルに対して提供することとなる。
追加情報:
・Yahoo! JAPANからのプレスリリース
→ http://pr.yahoo.co.jp/release/2010/0727a.html
・検索連動型広告「スポンサードサーチ」強化のための広告配信システム変更について (Yahoo!リスティング広告 公式ブログ)
→ http://blogs.yahoo.co.jp/listing_ads/archive/2010/07/27
・Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために(Google Japan Blog)
→ http://googlejapan.blogspot.com/2010/07/yahoo-japan.html
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