タクシーのガラス窓に広告を映す国内初のモビリティサイネージサービス「Canvas」開始
総合PR事業のベクトルのグループでコンテンツ制作・サイネージ(電子看板)のニューステクノロジーは、タクシー配車アプリ「S.RIDE(エスライド)」を展開するソニーグループのS.RIDEと、タクシー窓ガラスに広告掲示する車窓モビリティサイネージサービス「THE TOKYO MOBILITY GALLERY Canvas」を6月1日から東京都23区で始める、と3月17日に発表した。国内初サービスを「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」車両で展開する。
Canvasは、都内を走るタクシーが客を乗せていない空車時間を活用して後部座席左側のサイドガラスに静止画の広告を映し出す。ガラス大手のAGCが独自開発したガラス製透明スクリーン「グラシーン」を搭載し、後部座席右側天井のプロジェクターから画像を投影時はクリアなクリエイティブを映し出し、投影していない時は透明な窓ガラスとなる。車窓サイネージでグラシーンの導入は日本で初めて。
国際自動車と大和自動車交通の2社100台でCanvasをスタートさせ、広告リーチは1カ月で600万人を想定。2022年には1000台にするなど段階的に対象車両を増やし、S.RIDE加盟のタクシー事業社が保有するJPN TAXI車両全てに搭載する予定。配車アプリのS.RIDEで取得した位置情報と連携して、「1時間後に映画上映」のような場所や時間を特定したキャンペーン広告や、「熱中症に警戒」のような公的メッセージ表示の開発を進める。
ニューステクノロジーは、ソニーやタクシー事業者の出資で2018年設立のS.RIDE(「みんなのタクシー」から2021年1月1日に社名変更)と連携して、都内最大級のタクシー内メディア「THE TOKYO TAXI VISION GROWTH」を運営してきた。Canvasは、歩行者の目線と同じ高さの車窓をサイネージにするため視認性が高く、新たな広告媒体に育ててタクシー空車時間をマネタイズするDX(デジタル変革)に貢献する。
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