電通がIoT家電データ活用のマーケティングソリューション「domus optima」の展開を開始

国内で初、第1弾でIoT家電データを生かした広告配信と効果検証可能なソリューション提供

電通は、インターネットに接続された家電製品のデータ(IoT家電データ)を活用して総合マーケティングを行うソリューション「domus optima(ドムス・オプティマ)」(β版)の展開を始める、と6月7日発表した。国内で初めてという。第1弾でIoT家電データを生かした広告配信と、効果検証可能なソリューションを広告主に提供する。

 

domus optimaは"快適な家"の意味。生活者の潜在的な需要をIoT家電データから発見し、新たな顧客体験を創出することを目的にする。IoT家電の普及が見込まれることからデータを利用することにした。β版ソリューションの第1弾は、エアコン、空気清浄機、オーブンレンジ、自動調理鍋、洗濯機といったIoT家電のデータを使う。

これらIoT家電の利用時間や利用法などから潜在的な需要を推定。インサイトを発見・分析したうえで広告配信と効果検証を可能にする。IoT家電データには利用日時、使用機能などが含まれる。「AIot(AIとIoT)」家電データの利活用を進めるシャープからIoT家電データの提供を受け、データの利用許諾・同意を得た範囲で活用する。

 

「domus optima」(β版)が実現する顧客体験例

食品メーカー大手がトライアルでオーブンレンジのユーザーに向け、温めるだけで本格料理ができる商品をデジタル広告で訴求した。その結果、CTR(クリック率)が35%改善。ファミリー用の中型オーブンレンジを所有し、冷凍食品の「あたため」機能の利用が多いユーザーは反応が良く、満足度を高めるためのインサイトが得られた。

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