約半数のビジネスパーソンが「本音では顧客のために行動したいのにできなかったことがある」【HubSpot調べ】
「顧客の成長を支援したい」という本音と、「自社で達成しなければならない成果」の間での葛藤が浮き彫りに。
2022/12/9 16:00 調査/リサーチ/統計 | 調査データ
HubSpot Japanは、日本のビジネスパーソン1,372名を対象に、「顧客との関わり方に関する理想と現実」の意識調査を実施した。同社では、本調査結果をもとに、オリジナルブランドムービー「のみこむ言葉」を公開している。
仕事で最もやりがいを感じる瞬間は「人の役に立てたとき」
まず、仕事の中で「やりがい、喜び」を感じられる瞬間について聞くと、1位は「顧客や同僚など、仕事で関わる人の役に立てたと思うとき」(60.9%)、2位は僅差で「昇進・昇給」(60.6%)となった。
約半数の人が「顧客のために行動したいのにできなかったことがある」
また、「顧客の成功を支援することが、結果として自社の成功にもつながっていくと考えるか」を聞くと、合計で75.5%のビジネスパーソンが「そう思う」と回答した。
一方で、「本音では仕事の相手(顧客、同僚)のためになる行動をしたいと思っているものの、そうできなかった経験があるか」を聞くと、合計で48.3%のビジネスパーソンが「ある」と回答した。
具体的なエピソードは以下の通り。
- 「顧客のニーズに関わらず、会社の方針で利益率の良いプランを薦めた」
- 「売り上げ目標達成のために、売れない在庫を押し込んだ」
- 「顧客の利益になる商品を提案しようとしたが、 上司からは会社の利益にならないという理由で却下された」
- 「納期を優先して、顧客の求めるクオリティに達成していない時点で出荷した」
- 「利益率の良いプロダクトを選んでもらえるような提案をしてしまっている」
「業務上の目標達成」や「会社の指示」を優先してしまう
仕事において自分の本音に従えない理由を聞くと、「人間関係を悪くしないため」が27.9%と最も多く、2位以下は「会社の指示に従わなければ解雇や昇進の遅れなどのリスクがある」「本音に従っていると業務上の目標を達成できない」など、自己や企業の利益を優先してしまうことが挙げられた。
調査概要
- 【調査対象】日本全国/企業経営者、フルタイムで企業に勤務するマネジメント層、フルタイムで企業に勤務する一般社員
- 【有効回答数】1,372名
- 【調査方法】オンライン上でのアンケート調査
- 【実施期間】2022年8月30日〜2022年9月2日
- 【調査委託先】マクロミル
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