Metaとマイクロソフトがオープンソースの大規模言語モデル「Llama 2」を提供開始
米国Metaは、次世代の大規模言語モデル「Llama 2」をオープンソースとして無償提供を始めた、と7月18日(米国時間)発表し、日本語訳を7月19日に公開した。研究用だけでなく、商用利用でも無償で提供する。米国マイクロソフトをLlama 2の優先パートナーと位置づけたことも発表した。Metaはマイクロソフトとのパートナーシップを一段引き上げ、生成AI(人工知能)における取り組みを拡大する。
マイクロソフトのAzure AIモデルカタログで利用可能で、クラウドコンピューティングサービス「Microsoft Azure」を使用する開発者は、Llama 2を使って設計し、コンテンツフィルタリングや安全機能のためのクラウドネイティブツールを活用できる。OSのWindows上でのローカル動作に最適化されているので、開発者は、顧客がさまざまなプラットフォームで生成AI体験を享受できるワークフローを実現することができる。
Llama 2はアマゾンの「Amazon Web Services(AWS)」など他のプロバイダーでも利用できる。急速に進歩している生成分野のAIモデルの開発はオープンなアプローチが適しており、すべての人が利益を享受できる。ビジネス、スタートアップ、起業家、研究者が、自社で構築できない規模で開発されたツールを利用して試行錯誤を重ね、イノベーションを起こして最終的に経済的・社会的利益を得られる機会を広げることができる。
こうしたアプローチが安全であり、AIモデル利用のオープン化でによって、同一の世代の開発者や研究者がコミュニティとして迅速にストレステストを行えるようになる。他のチームでどのように使用されているかを把握しながら学んで、脆弱(ぜいじゃく)性を修正することができる。Metaは責任のある技術開発と構築に努めて、Llama 2を責任のある形で利用できるようにリソースを提供していく。
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