「Pixel 8」の販売価格、年末商戦でどうなる? 日本は世界20か国・地域で2番目の安さ【MM総研調べ】
MM総研(MMRI)は、「世界のPixel販売価格調査」の結果を発表した。10月12日に発売開始されたGoogleのスマホ「Pixel 8」シリーズについて、各国のグーグルストアの価格を比較分析している。対象モデルはPixel 8 128GB(Pixel 8)、Pixel 8 Pro 256GB(Pixel 8 Pro)、5月に発売されたPixel 7a 128GB(Pixel 7a)、7月に発売された折り畳み式のPixel Fold 256GB(Pixel Fold)の計4モデル。
Pixelの日本での販売価格は、他国に比べて割安
それによると、Pixel 8シリーズの日本での販売価格は、Pixel 8が「112,900円」で、オーストラリアに次いで2番目に安かった。3番目は台湾「113,182円」、4番目は米国「113,588円」、5番目はカナダ「116,562円」が続く。最高値のスウェーデン「129,595円」は日本より約16,700円高くなっている。
Pixel 8 Proも日本は「169,900円」と3番目に安い国となっている。最安は台湾「163,182円」、2番目はオーストラリア「163,545円」だった。いずれも日本、米国と東アジア・オセアニア地域が安め、欧州が高めの傾向だ。
またPixel FoldとPixel 7aの販売価格を、販売時点と10月時点で比較。日本での価格はPixel Fold「253,000円」、Pixel 7aは「62,700円」でいずれも日本が最安だった。なおPixel Foldは日本、米国、英国、ドイツの4カ国のみでの販売。
さらにPixelの購入のしやすさを、Pixel 8の販売価格が年間の平均賃金に占める比率を「Pixel指数」として算出した。日本のPixel指数(Pixel 8価格÷平均賃金)は「2.5%」で、大きい順でポルトガル「4.02%」、スペイン「2.7%」に次ぐ3位。収入を加味して考えると、Pixel 8は“ややお高い買い物”だと判明した。なおもっとも小さいのはスイス「0.77%」で、以下シンガポール「0.98%」、米国「1%」、デンマーク「1.27%」、オーストラリア「1.29%」が続いた。もっとも大きいのはポルトガルとなった。
MM総研による国内スマートフォンの出荷台数調査(2023年度上期)によると、Pixelシェアは12.4%と急激に拡大しており、Googleの注力具合いがうかがえる。一方で、12月27日に電気通信事業法の改正が実施されることで、従来のような値引きができなくなり、いわゆる「1円スマホ」が終了する見込み。年末年始はモバイル端末乗り換えの絶好機であるが、状況がめまぐるしく変わりそうだ。
調査概要
- 【販売価格】グーグルストアでの直販価格(消費税などの税金を含む。米国はニューヨーク州、カナダはオンタリオ州として計算)
- 【為替】各Pixelの発売・発表時点
- 【対象国・地域(全20)】2023年10月のPixel 8販売価格が安い順(/は同額の意)
- オーストラリア、日本、台湾、米国、カナダ、スイス、シンガポール、ノルウェー、ドイツ/オーストリア/フランス/スペイン/オランダ/イタリア/ベルギー/アイルランド、英国、デンマーク、ポルトガル、スウェーデン(Pixel 7aのみプエルトリコも対象)
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