第26回 HCD-Netサロン「空間とユーザエクスペリエンス」 | HCD-Net

HCD-Net - 2012年3月30日(金) 11:00
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第26回目のHCD-Netサロン「空間とユーザエクスペリエンス」を以下の通り開催 します。 自明なことですが、人も人工物も実在するもの全ては空間の中に存在しておりま す。これは言い換えれば、全てのユーザエクスペリエンスも空間の中に存在して いると言えるわけです。 ユーザエクスペリエンスを研究し理解する上で、空間への考察は避けて通れない ものであると考えます。 空間はしばしば、「建築物」とか「環境」、「場」など様々な言い方をされます。 建築物と言う場合は、住空間とか作業空間のような意味合いでユーザエクスペリ エンスのコンテクストの一部を形成します。 環境という言い方の中には、物も含めたエコロジカルな人工物という社会的な意 味を見出すことができます。状況の変化に柔軟に対応する人工物の在り方、など という捉え方です。 場というのは、人と物が存在し空間の中で営まれる、というような、より「生」 に視点を置いた解釈が必要になります。 いずれの場合での空間は、ユーザエクシペリエンスのコンテクストに直接関係す る研究対象であり、特にユーザーが実在する環境や場を考える時、空間への理解 は欠かせないものであると考えます。 今回のサロンでは、若手建築家の代表であり 住建築ばかりでなくインスタレー ションなども数多く手掛けておられる平田 晃久氏をお招きし、多数の事例紹介 と新鮮なお話をお聞きしながら、楽しく議論したいと思います。なお、議論には ジャーナリストの高橋 正明 氏にも加わってただいきます。 ■日時:2012年3月2日(金)18:30~20:30 (受付:18:00~) ■会場:文京シビックセンター26階 スカイホール (東京都文京区春日1-16-21) アクセス: 東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅 直結 都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅 直結 JR中央・総武線水道橋駅 徒歩約10分 ■主催:HCD-Net ■定員:35名(先着順) ■参加費:HCD-Net会員 2,000円/一般 5,000円 HCD-Net学生会員 1,000円/一般学生 2,000円 ※懇親会費:3,000円程度(希望者のみ) ■プログラム: 18:30 - 18:40:はじめに(松原、HCD-Net理事) 18:40 - 19:40:空間とユーザエクスペリエンス(建築家、平田 晃久氏) 19:40 - 20:10:クロストーク~空間のエクスペリエンスの係わるキーワード (平田 晃久氏&高橋 正明氏&松原) 20:10 - 20:30:質疑 20:30 - 22:30:懇親会(希望者のみ・同じ会場で開催します) ■演者紹介 ・平田 晃久氏のプロフィールおよび作品等http://www.hao.nu/http://www.hao.nu/index2.html ・高橋正明氏 オランダの建築誌Markやデザイン誌FRAME等、国内外に寄稿するデザイン・ ジャーナリスト。インディペンデントのキュレーターとしても展覧会を企画する いっぽう、建築やデザインのためのフォーラム「SHA-ken」を立ち上げ、建築を 地域や社会に結びつける企画を実施中。著書「建築プロフェッションの解法」 「建築プレゼンの掟」他多数。

 

 

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3月2日に文京センターのスカイホールで行われた、第26回HCD-Netサロン「空間とユーザエクスペリエンス」は、現代日本の若手建築家の雄であり世界的に活躍している平田 晃久氏を招き、ジャーナリストの高橋 正明氏も交えたクロストークなども織り交ぜながら、UXと空間・場・環境の関係について議論した。

平田氏は、冒頭から「海藻」や「山脈」に言及するなど視野の広さが伺えた。海藻のスケッチからアミノ酸に形態が変化し、大都市と細胞との近似性におよび、これらのアナロジー的な発想が建築の中に「からまり代」として具体化するまでのプロセスについて言及された。

平田氏曰く 建築と人間中心設計は人に対して真逆から攻めているとのことであった。これはとても面白い観方である。つまりアプローチは違うが人を観ている点は同じだから、その洞察や造詣は補完し合える可能性があると言えるであろう。「森に住まう」というテーマの集合住宅は、そっくりそのまま、「森の中の生活」というエクスペリエンスをデザインすることに他ならない。家具や小物は定位置を持たず、住まう人の予想を超えた『住まい方』によって住まいそのものへの『からまり方』を変える。建築にはその『からまり代』が重要なのだとする。エクスペリエンスが存在する場の空間的なからまり代を考える時、エクスペリエンスそのものもコンテクストの中で変容し、より人間的で自然な魅力を発揮するようになるのではないか。エクスペリエンスのデザインにとって示唆に富んだ問題提起であるとも言える。

平田氏と最後に一致した結は、クロスバウンダリー。分野を超え交流し繋がりあうこと、越境である。これからはクロスバウンダリーな関係をうまく醸成し且つ利用することが大事である。懇親会には、建築、UIデザイン、執筆、翻訳、SE、WEB-UX、コーポレートコミュニケーションと、実に多彩な分野のプロフェッショナルが参加し、まさにクリスバウンダリーが体感でき、とても面白かった。

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