あらゆるブランドは顧客を幸福にする? 50ブランドの頂点はあのエンタメ企業!【日経クロストレンド調べ】
日経BPのマーケティング&イノベーション専門メディア「日経クロストレンド」は、ファン総合研究所とともに「顧客幸福度ランキング2025年版」を発表した。全国18~69歳男女4万2031人が回答している。
「顧客幸福度」は“その企業・ブランドがあることでどれだけ生活者が幸福を感じているのか”を測る新指標で、ファンベースカンパニーと2024年より大規模調査を実施。2回目となる2025年は対象を15業界に拡大し主要50ブランドについて調査を行っている。
「冷凍食品」が広く顧客に愛されていることが判明
この調査では、「〇〇〇(企業・ブランド)があることで、あなたはどの程度幸せを感じますか?」と質問し、「まったく幸せを感じない」から「非常に幸せを感じる」までを0~10点(11段階)で聴取。その平均スコア(×10)を顧客幸福度とし、主要50ブランドをランキング化している。
その結果「ジブリ」(エンターテインメント部門)が66.6ポイントで1位に輝いた。「となりのトトロ」「千と千尋の神隠し」「崖の上のポニョ」など、老若男女に愛されるアニメーション作品を世に出しており、キャラクターグッズだけでなく、三鷹の森ジブリ美術館、ジブリパークも展開するなど、日本のコンテンツ文化が世界中で愛される原動力とも言える存在だ。

2位、3位にはファストフード部門から「モスバーガー」64.9ポイント、「ケンタッキーフライドチキン」64.8ポイントが僅差で並んだ。単なる食事場所ではなく、家族の外食文化を支える場所として機能している様子がうかがえる。
4位は冷凍食品部門の「ニチレイフーズ」64.5ポイント。冷凍食品部門は「味の素冷凍食品」が6位に、「ニッスイ」が8位にランクインするなど、日本のお弁当文化や日常の食事を助けてくれる心強い存在として、広く支持を集めたようだ。
5位にはテーマパーク部門から「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」が63.3ポイントでランクインした。関西随一のレジャー拠点として、アトラクションだけでなく「スーパー・ニンテンドー・ワールド」「ハリー・ポッター」などのエリアを開設。「SPY×FAMILY」「チェンソーマン」「鬼滅の刃」など話題アニメとのコラボも定期的に開催している。
なお本調査対象の企業・ブランドは以下の通り。
- ・ランニングシューズ[3ブランド]:NIKE(ナイキ)、ASICS(アシックス)、adidas(アディダス)
- ・国産車[5ブランド]:トヨタ自動車、ホンダ(本田技研工業)、日産自動車、マツダ、SUBARU(スバル)
- ・デジタルカメラ[4ブランド]: キヤノン、ニコン、ソニー、富士フイルム
- ・洗濯用洗剤[3ブランド]:花王 アタック、P&Gアリエール、ライオン トップ(ナノックスなど)
- ・ビール[4ブランド]:サントリー(ビール)、キリンビール、サッポロビール、アサヒビール
- ・冷凍食品[3ブランド]:ニッスイ、ニチレイフーズ、味の素冷凍食品
- ・ファストフード(ハンバーガー)[4ブランド]:マクドナルド、モスバーガー、ケンタッキーフライドチキン、ロッテリア
- ・回転ずしチェーン[4ブランド]:スシロー、くら寿司、かっぱ寿司、はま寿司
- ・コンビニエンスストア[3ブランド]:セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン
- ・エンターテインメント[3ブランド]:任天堂、ジブリ、サンリオ
- ・テーマパーク[2ブランド]:東京ディズニーリゾート、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)
- ・24Hフィットネスジム[2ブランド]:ANYTIME FITNESS(エニタイムフィットネス)、chocoZAP(チョコザップ)
- ・航空会社[2ブランド]:ANA(全日本空輸)、JAL(日本航空)
- ・携帯キャリア[4ブランド]:docomo(NTTドコモ)、au、SoftBank(ソフトバンク)、楽天モバイル
- ・生命保険[4ブランド]:日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命
調査概要
- 【調査対象】全国、18~69歳男女
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2024年11月18日~25日
- 【有効回答数】4万2031人
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