「決済・金融サービス」最新シェア、Visaのタッチ決済がじわじわ拡大か【MMD研調べ】
MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、「2025年7月 決済・金融サービスの利用動向」に関する実態調査の結果を発表した。日常的に使用しているクレジットカード、QRコード決済、非接触決済(物理の板カード)、非接触決済(スマホ)、銀行、証券会社について、18歳~69歳の男女25,000人が回答している。
楽天・PayPay・Visaが覇権となるか?
まず「ふだん利用している支払い方法」(直近1か月)を聞くと、「現金」74.9%が最多で、「クレジットカード」53.0%、「QR・バーコード決済」46.7%が続いた。上位の現金やクレジットカードはここ半年で減少傾向が見られ、タッチ決済が拡大している。

クレジットカードについては77.9%が「利用している」と回答。利用者19,475人に利用ブランドを聞くと、「楽天カード」52.5%が特に多く、「PayPayカード」21.0%、「イオンカード」19.2%がかなり離れて続いており、半年前とほぼ同じ比率だ。

QR・バーコード決済は73.6%が「利用している」と回答。利用者16,393人に利用ブランドを聞くと、「PayPay」が65.2%、「楽天ペイ」35.9%、「d払い」28.2%が上位で、これも半年前とほぼ同じ比率だ。

カード式の非接触決済は、58.4%が「利用している」と回答。利用者14,611人に利用ブランドを聞くと、「Visaのタッチ決済」39.2%、「WAONカード」27.0%、「Suica」25.0%の名前があがった。Visaのタッチ決済がじわりと拡大している。

通信会社と契約しているスマホ所有者22,266人のうちスマートフォン式の非接触決済の利用者8,387人(38.1%)に利用ブランドを聞くと、「モバイルSuica」33.3%、「Visaのタッチ決済」25.3%、「楽天Edy」15.5%が上位で、こちらもVisaのタッチ決済が増加傾向を見せている。

銀行口座は86.8%が「利用している」と回答。利用者21,701人に利用ブランドを聞くと、「ゆうちょ銀行」56.4%、「楽天銀行」28.4%、「三菱UFJ銀行」26.1%が上位だった。

証券会社は33.2%が「利用している」と回答。利用者8,400人を対象に、現在利用している証券会社について聞くと、「楽天証券」42.0%、「SBI証券」33.5%、「野村證券」15.6%が上位だった。2025年上半期は証券会社を騙るフィッシング詐欺が横行したが、利用ブランドについては大きな影響は見られなかった。

調査概要
- 【調査対象】18歳~69歳の男女
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2025年7月2日~7日
- 【有効回答数】25,000人(人口構成比に合わせて回収)
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