楽しみは映画そのものだけじゃない!? 松山ケンイチさんの事例に学ぶ、SNS時代の新しいマーケティング【ネッ担まとめ】 | 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ | ネットショップ担当者フォーラム

ネットショップ担当者フォーラム - 2024年10月29日(火) 08:00
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ネットショップ担当者が読んでおくべき2024年10月12日~10月25日のニュース

ECビジネスにおいて、SNSを活用したマーケティングはどの事業者にも重要な課題の1つにあげられます。ただ、SNSをメールマガジンと同じだと思っている事業者さんは、まだ多いのではないでしょうか。SNS時代のマーケティングの本質をついた事例がありました。

松山ケンイチさん、あなたは天才ですか?

松山ケンイチ「フォロワー激減」で見せた"珍戦略" | 東洋経済ONLINE
https://toyokeizai.net/articles/-/834045

イエスに倣って自分のフォロワー数を少なくしたい、だからフォローを外してくれないか……というのが、彼の切実な願いなのである。

この唐突な要望に対し、Xユーザーからは「泣く泣くフォローを外しました」「いいねを押した上でフォローを外させていただきました!」「フォローしてないけどフォローしたくなる」など、おもしろがるコメントが多数寄せられた。

(中略)

「松山ケンイチ様の役作りへの追求に感服致しました。従いまして、公式は、松山様のフォローを外したいと思います」とXで投稿し、一時は彼のフォローを解除した。

しかしその半日後には、【訂正とお詫び】をポスト。「先ほど、脳筋な上司から『公式が主演のフォロー外してどうするんだ!最後までフォローし続けて108人の中に残れよ!』と至極当然な指導を受けました」と説明し、再び松山のアカウントをフォローした。

これなんですよね。SNS時代の新しいマーケティングって。俳優の松山ケンイチさんが主演する映画『聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンVS悪魔軍団』自体を楽しむだけではなく、映画にまつわるさまざまなことをSNS上で楽しんでいる。

今回は、松山ケンイチさんが「フォローを外してくれ」と発信したことが発端ですが、その要望についてフォロワーがフォロー外しやコメントなどのアクションをして楽しむ。拡散する。映画の公式アカウントがフォローを外したり再フォローしたり右往左往しているところを、フォロワーが見てまた楽しむ。拡散する。

映画そのものだけではない、楽しみのスパイラルがSNS上に広がっていくわけです。

通常映画の宣伝であれば、作品の認知度を上げるべく公式SNSの「フォロワー数を増やす」ためにプロモーションを展開する。しかし今回、松山が取った行動はその逆だ。「フォロワー数を減らす」ことで多くのXユーザーを巻き込み、その現象自体をエンタメ化して宣伝に誘導している。キャストが自ら呼びかけるからこそ成立したこの手法は、SNSの定説を逆手に取った斬新さがある。

これまでの概念から考えれば映画の公式アカウントは「フォロワー数を増やす」がセオリーのように思えます。メールマガジンの登録者数のように、人数が多ければ多いほどより情報が届くように思えるわけです。

ただ、SNSはメルマガとは違います。メルマガは一方通行ですが、SNSは双方向のコミュニケーションです。さらに「双方向のコミュニケーション」を第三者が見て楽しむものでもあります。第三者が楽しめば、情報は自然と拡散していきます。

ここがとても奥が深いところだと思うのですが、SNS時代のマーケティングの本質をついた事例だと思います。

要チェック記事

マーケターが生成AIと仕事をするために、やっておきたいこと、読んでおきたい本 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2024/10/24/47868

書籍だけではなく、生成AIのリンク集にもなっています。お気に入り必須ですね。

メールマーケティングでECの成果を出す秘訣とは? 極意を安藤さんに聞いてみた。 | よむよむCOLOR ME by GMOペパボ
https://shop-pro.jp/yomyom-colorme/102407

メルマガ活用のポイントについての網羅的な解説。自社メルマガ施策のチェックにも。

木村石鹸「非効率な」固形石鹸づくり再開の物語 | 東洋経済ONLINE
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マーケティング手法がコモディティ化するなか、やはり商品企画ですよねぇ。

「福岡の屋台DX」が好調 LINEや生成AIを導入して、どうなった? | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2410/15/news023.html

絶対になくなってほしくない文化。若い人の屋台が増えているのも良いですね。

AIは小説執筆をどう変えるのか? プロ作家が語る“感情がないAI”の活用術 | Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/pa/impress/1629455.html

正直、後から「あれはAIが書きました」って言われても気づかないですよね。

メルカリでゴミが売れることも 壊れた電化製品や化粧品の空き容器などにもニーズ | @niftyニュース
https://news.nifty.com/article/item/neta/12268-3469091/

自分にとっては不要でも、どこかに欲しい人がいる。これがネットの面白さですよね。

今週の名言

「夢なんかなくていい」中学生に諭した禅僧の真意 | 東洋経済ONLINE
https://toyokeizai.net/articles/-/833109

私が本当に偉いと思うのは、夢や希望を叶えて生きる人ではありません。夢に破れても生きていく人です。「この目標を叶えたい」という願いが叶わなくても、しぶとく生きていく人です。

子どもの頃、夢を持つことが「善」とされていた部分があったじゃないですか。しかも、スケール感が大きな夢ほど「善」とされるような雰囲気。だから、「大きな夢を『無責任に吹かす』」人もいて、それがとても嫌で、自分がそう見られるのも嫌で夢を持つのをやめました。

年齢を重ねると、「持てる夢」も「叶えられる目標」も限られてくることに気づくわけですが、人生は若い頃の自分が思っていた以上に長い。ただ毎日を大切に笑って生きていく、それだけでも十分なことなんじゃないかと思います。俺も年取ったな(笑)

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