Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報

ブログ記事でリンクやTwitter投稿を稼ぐための21のヒント(前編)

ふさわしい注目を集めやすくするような、そんな記事の作り方21項目。

僕がブログ戦略について取り上げるようになってもうずいぶんになる。最近、世界の一線級のトップブロガーの1人と共に参加したパネルセッションもきっかけになったんだが、SEOmozのブログや顧客向けのブログにおける僕らの成功を考えるなら、もっと情報の共有を図るべき時に来ていると思うようになった。

そんなわけで今回は、記事にふさわしい注目を集めやすくするような、そんな記事の作り方を説明しようと思う。では、さっそく始めよう。

ブログ記事でリンクやTwitter投稿を稼ぐための21のヒント

前編で解説している7項目:
#1 クチコミで広めてくれる人たちに向けてコンテンツを作ろう
#2 コンテンツを広めてくれる人たちに報いよう
#3 読者が関連を持てるテーマを選ぼう
#4 飛び抜けてすばらしい記事を書こう
#5 注目度抜群のタイトルを作ろう
#6 ページの最初に目を引く画像や図表を置こう
#7 情報の提示にとどまらず、議論を誘発しよう

後編で解説する14項目:
#8 箇条書きや短い段落を使おう
#9 長過ぎる記事は控えよう(ただし……)
#10 ソーシャルメディアの仲間たちに記事を広めてもらおう
#11 投稿は最適なタイミングを図って
#12 キーワード調査を実施しよう
#13 リンクを獲得したいブログやサイトについて触れよう
#14 URLは短くしよう
#15 商売っ気を出さないようにしよう
#16 簡単な情報共有手段を埋め込もう
#17 君自身のソーシャルネットワークを活用しよう
#18 ブログや略歴で信頼性を示そう
#19 有効性が実証済みの形式を使おう
#20 使い古された話題は扱わないように気をつけよう
#21 失敗を覚悟しよう

#1 クチコミで広めてくれる人たちに向けてコンテンツを作ろう

セス・ゴディン氏が命名した「スニーザー」でも、マルコム・グラッドウェル氏が命名した「コネクター」でも、が命名した「リンケラティ」でも何でもいいんだが、ウェブには、集合意識にコンテンツを浸透させる原因になったり助けになったりする人々が存在するのは明らかだ。お母さんを喜ばせてあげるのも悪くはないけれど、それでは君の望む結果は生まれない。リンクやTweetが欲しいなら、それをもたらす源へ行かなければならない。

※Tweetとは、Twitterへの投稿のこと。
Graphic of the Linkerati on the Web

こうした人々に評価してもらえるコンテンツを作るためには、調査が必要だ。彼らが好きなもの、彼らが話題にしているもの、彼らがクチコミで広めているものを知らなくてはならない。RedditTechmemeDiggDeliciousStumbleUponTweetmemeなどのソーシャルメディアで動きを把握することで、そういったものが見えてくるだろうが、ちょっと調べるだけでは十分じゃない。リンケラティが何を考えているかという「感触をつかめる」までには、数週間、あるいは数か月間は細心の注意を払う必要があるはずだ。

#2 コンテンツを広めてくれる人たちに報いよう

人というものは本来、利己的だ。多くのブロガー、Twitterのユーザー、ソーシャルメディアの熱狂的ユーザーの意識は、自分自身のネットワークを作り上げることに向かっている。彼らが求めているのは、より多くの仲間であり、さらなる注目であり、もっと高い検索順位なのだ。だから、そういったものが得られるようにしてあげよう。

Twitterで話題にした人や、リンクを張った人が、ほかの人よりも聡明で愉快で、興味深くて、先端を走っているように見える。そんななコンテンツにすることが、大きな成功をもたらすだろう。

コンテンツを作成しているときに、「自分がこれを見たら、Twitterやブログで取りあげたりするだろうか?」と考えてみよう。自信を持って「もちろん!」と言えるなら、方向性は正しいと言える。

さらにもう一歩踏み込んで、コンテンツを広めてくれる人たちに対し、トラックバックやTweet、さらには個人的なメールでのフォローによって、直接報いてあげるのもよいことだ。これは相手のためを考えて、やりすぎないように気をつけさえすれば、次回の土台作りに役立つだろう。

これはとりわけTwitterに適している。君の発言を取り上げてくれた相手に宛ててTweetを投稿すれば、それを読んだ人たちが相手をフォローするようになるかもしれないからだ。

#3 読者が関連を持てるテーマを選ぼう

選んだテーマが、読者が経験したり考えていたりしたものであれば、クチコミを誘う大きなチャンスになる。たとえ彼らがこれまでに言葉にしたことがないようなものであってもだ(それならなおのことかもしれな)。

これまでにリンクベイトを試みたことがある人なら知っているだろうが、水圧ポンプをこまめに取り替えることが、ポンプ性能を最大限に発揮させるためにどれだけ良いかを熱心に説くよりも、出会いやセックス、ニュース、政治、大衆文化を論ずるコンテンツの方が、はるかに簡単に人々の心をとらえられる。かといって、金融、不動産、人材、さらには歯医者といった「おもしろ味のない」分野にかかわる人たちに希望がないわけじゃない。君のブログ記事を人々が身近に感じて興味深く読めるものにするための方法を見つける必要があるということなんだ。

金融や不動産はニュースで絶えず取り上げられるし、誰だって多少の経験は持っている。Mint.comの「金融危機に関する図解ガイド:企業救済」、あるいはHR Worldの「君が思うより(はるかに)良い、あるいは悪い仕事20」などに見られる独創性を参考にしよう。重要なのは、ともすればつまらないと思われてしまいかねない題材を、興味深い部分から見せるアングルを探すことだ。簡単なことではないが、乗り越えられないというほどではない。

加えて頭に入れておいてほしいのは、小さなニッチであればあるほど、少ない努力で目立つことができるという点だ。普通は注目を浴びていないような分野を扱っているなら、リンクとTwitterでの反応が数十もあれば非常に大きな力になり得る。

#4 飛び抜けてすばらしい記事を書こう

わかってる。これは難しい。よく知られている言葉だが、アーネスト・ヘミングウェイでさえかつてスコット・フィッツジェラルドにこう言っている。

私はくずを91ページ書いて、やっと1ページの傑作を生み出す。
このくずをゴミ箱へ放りこもうと努力するんだ。

すばらしい記事は、なかなか書けるものではないが、うまくいけば、読者の意欲を一気に高めて、君の書いたものを徹底的に探究しなければいられない気にさせて、口コミを大いに増大させてくれる。このテーマについては、Vizuの調査の示すことを確認しておくといい。

より優れたブログ記事を作成することに関しては、僕よりもはるかに才能のある指導者がいる。ディーン・リーク氏の「決定版ブログ執筆ガイド」をチェックしてみよう。

#5 注目度抜群のタイトルを作ろう

記事のタイトルによって、クチコミがうまく広がるかどうかが変わることもある。人を驚かし興味をかき立てる短くて説得力のあるタイトルならば、「内容を見てみよう」と思う訪問者を多数もたらすだろう。逆に、つまらなくて締まりのないタイトルは、記事に対する興味を急速に失わせるものだ。

タイトルで達成すべき重要な4つの要素についてダレン・ロウズ氏は次のように説明している。

  • 単純化する
  • 意味を伝える
  • キーワードを使用する
  • 注目を集める

これらの要素は、普段のブログ執筆だけでなく、ソーシャルウェブをターゲットとした「売り文句」を作り出すためにも完璧な組み合わせだ。

ここで失敗することは許されない。タイトルはそれだけで独立したものでなければならないんだ。というのも、君が付けたタイトルは、Tweetやフィード、大規模なソーシャルニュースに、文脈や文体とは切り離されて表示されるのだから。

もう1つの優れた参考リソースとして、ブライアン・クラーク氏の「効果的なタイトルの作り方」がある。

#6 ページの最初に目を引く画像や図表を置こう

忙しくて気まぐれで、ちらりと見ただけで次へ移るような人を、自分のサイトにほんの何秒か長く留まらせるには、グラフィックスがすばらしいきっかけとなる。しかも、この何秒かさえつかまえられれば、人々をそのまま引きつけておけることがよくあるのだ。

だが、よくやる間違いは、目を引くマンガや巧みな構成の図表を、何回かスクロール・ダウンしなければならないような下の方に設置することだ。こんなことをやってはいけない。最初の図はページの一番上、真っ先に目に付くところに置くこと。

ストックフォトや当たり障りのない画像で構わないなんて思わないことだ。コンテンツの質を高め、内容を伝え、記事の残りの部分が読みたくなるようなものを使おう。

#7 情報の提示にとどまらず、議論を誘発しよう

活動的なソーシャルウェブ・ユーザーは、日々多数のコンテンツを閲覧する。君のブログ記事が驚くほど興味深くて有益だとしても、ほかのブロガーやTwitterのアクティブユーザーをその気にさせることができなければ、リンクを張るのが後回しにされてしまうことだってある。

おもしろいことはすばらしいけれど、議論を呼ぶコンテンツ、つまり、一言コメントを残したいとか意見を交換したいとかいう気にさせるコンテンツの方が、往々にして大きな成功を達成できる。

Inciting Response via a Blog Post

これは、突飛な主張をするとか、反感を抱かせるとか、中傷するとか、ましてや煽りたてたりするということではない。要するに、さまざまな感情レベルで、話し合ったり意見を交換したりしたいという人間の基本的欲求を引き出すことが大切なのだ。より詳しくは、日本語記事の「ブロガーが思わずリンクを張ってしまう10の心理状態」を読んでほしい。

この記事は2回に分けてお届けする。次回も引き続き、ブログ記事でリンクやTwitter投稿を稼ぐためのヒントをお伝えする。→後編を読む

用語集
SMM / Twitter / クチコミ / クロール / セッション / ソーシャルメディア / フィード / ブログ / リンク / リンケラティ / 訪問者
この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

リテンション
既存顧客との良好な関係を保つこと。それを目的とした施策を、リテンションマーケティ ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]