ビジネス目的別企業Webサイト成功の法則

採用サイトに必要不可欠なもの

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サイト要素採用サイトに必要不可欠なもの

今までの内容を踏まえて、採用サイトに必要な要素を洗い出してみました。自社のサイトと見比べて漏れがないか確認してみてください。

採用サイトトップページ
  • 採用情報:採用活動全体の概要について
  • 募集要項(新卒):対象となるのは何年卒業見込みの学生か、院卒や高卒はどうするのか
  • 募集要項(中途):募集職種や応募資格、待遇など
  • 採用スケジュール:会社説明会や個別面談の予定、内定までの流れを説明
  • 企業メッセージ:その企業が進む方向性(中長期的なビジョン)など
  • 就職希望者のための会社情報:自社がどんな会社で何をしているかを理解してもらう
  • 事業/商品・サービスの説明:知名度が高い主力製品や、自社を連想付ける製品
  • 仕事・職場紹介:先輩社員からのメッセージや職場写真など
  • FAQ:就職希望者が抱えるよくある質問とその答
  • お問い合わせ:就職希望者専用の問い合わせ先を用意

サイト構造図利用者が欲しい情報を探しやすくするために

Webサイトの構造は、自社のサイトに訪れるユーザーにどのような人がいるのかによって決まります。Webサイトを訪れるさまざまなユーザーにとって一番大切なことはどこに行けば自分の欲しい情報があるかが一目瞭然であるということです。ゆえに、ユーザー別に入り口を設け、それぞれが求めるコンテンツに振り分けるという考え方がWebサイトには必要なのです。

メインターゲットが複数あるサイトの場合
パターン1:メインターゲットが複数あるサイトの場合
就職希望者がメインターゲットのサイトの場合
パターン2:就職希望者がメインターゲットのサイトの場合

判定指標採用サイトのKPI

採用サイトの成果目標は「企業にとって必要な人材を獲得する」ことなので、採用後しばらく経過しないと本当の成果は見えてきません。ただし、採用サイトを運営していく中で、少なくとも以下の指標に注意してみましょう。

  • アクセス数
    アクセス数の増加は、採用サイトの真の成果だとは言えませんが、企業を知ってもらう、企業の知名度を計るという意味では大切な指標の1つとなるでしょう。

  • コンバージョン率
    コンバージョン率(エントリー数や資料請求数などの具体的な数値)の動きを時系列で比較することを重視しましょう。

  • 参照回数が多い質問
    ここから就職希望者が知りたがっているニーズを発見することができます。数値が高い項目はコンテンツを厚くするなどの対策が求められます。

  • 問い合わせ先・エントリーへの導線
    採用サイトのどこからでもエントリーフォームへのリンクを設置するのもいいのですが、本当に自社のことをよく知ってもらったうえでのエントリーを促すために、サイト内の階層が深い位置にフォームを設けるという手も考えられます。

判定指標補足事項

採用サイトから「企業情報」をクリックすると、コーポレートサイトの企業情報が表示される場合があります。企業情報は、設立年・所在地・代表者名などの情報ですが、ユーザーが違えば欲しいデータの種類や深さが違うものです。たとえば、ビジネスパートナーになりたいサプライヤーは企業の規模を知りたいので従業員数がひとつのキーになることでしょう。しかし、就職希望者にとっては、人数に加えて男女比率や平均年齢なども知っておきたい情報として浮かび上がってくるのではないでしょうか。就職希望者専用の企業データを採用サイト内に掲載することで、企業へのさらなる理解を深めることができるようになるのです。

採用サイト成功のためのチートシート

  • 全体の流れを振り返って確認したい
  • これから企画書を書くときの参考にしたい
  • 社内の会議で参考資料として配布したい……など

そんな時にはこのPDFを印刷して活用して下さい。記事の内容を凝縮してA4 1枚のチートシートにまとめて、さらに自社用にも書き込めるようにしています。

採用サイト成功のためのチートシート
◇◇◇

第二部の初回として紹介しました、採用サイトにおけるWebサイトが持つ役割をご理解いただけたでしょうか。向上心の高い人材を獲得するという本来の目的まで見直すことが、成功する採用サイト構築の実現に繋がるのです。魅力的な会社情報の開示や就職希望者の不安要素まで考慮した仕事内容の提示、ユーザの利便性だけではなく運用面の対策も視野に入れた充実したサイトこそが採用サイトのあるべき姿といえるのではないでしょうか。

次回は、投資家に向けて企業の状態を正しく伝えていくにはどういったWebサイトを構築していけばいいのかについて触れてみます。

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