「インターネットショッピングに関する調査(2015年)」の結果を、ライフメディアのリサーチバンクが1月28日に発表した。
最近1年以内にネットショッピングを利用した人は、1,200人のうち1,020人(85.0%)だった。
利用した人に「利用頻度」を質問すると、「週に1回以上」5.7%、「月に2~3回程度」25.2%、「月に1回程度」30.5%で、合計すると、月に1回以上ネットショッピングを利用している人は61.4%だった。
「ネットショッピングをする理由」のトップ3は次のとおり。
- 1位「外出しなくても買い物ができる」59.3%
- 2位「価格が安い」53.1%
- 3位「時間を気にせず買い物ができる」45.7%
それ以外には、「商品の比較がしやすい」「手に入りにくい商品が購入できる」といった項目があがっている。「指定場所に配達される」「すぐに配達してもらえる」など、配送に関する項目は、総じて低かった。
「ショッピングをするサイトを選ぶ条件」のトップ3は次のとおり。
- 1位「信頼できること」73.0%
- 2位「価格が安いこと」69.1%
- 3位「送料が無料・安いこと」61.6%
4位「サイトが見やすい・使いやすい」は41.2%と数字が大きく下がっており、とくにトップ3項目が重視されていることがわかる。
「ふだんインターネットに接続しているデバイスとネットショッピングに利用するデバイス」では、パソコンとスマートフォンに関して次のとおり。
普段インターネットに接続 | ネットショッピングで利用 | |
---|---|---|
パソコン | 93.7% | 89.5% |
スマートフォン | 47.6% | 22.6% |
「スマホを所有しているが、スマホでネットショッピングをしない人」(257人)に聞いた「スマートフォンでネットショッピングをしない理由」への回答は、多かった順に次のとおり。
- 1位「画面が見にくいから」68.1%
- 2位「パソコンで十分だから」44.0%
- 3位「操作がしにくいから」39.7%
調査概要
- 有効回答:1200件
- 調査期間:2015年1月16日から1月21日
- 対象者:10代から60代の全国男女
参考リンク
ニュースリリースページ(リサーチバンク)
http://research.lifemedia.jp/2015/01/150128_netshopping.html
Web担先生と初心者君のやさしいニュース解説
グラフを見ると、タブレットを使っている人でネットショッピングにもタブレットを使うのは33%だね。
だいぶ違いますねー。
ただし、この調査は少しだけ注意しなきゃいけない点がある。
というと?
総務省の調査(2014年3月末)によると、デバイスそれぞれの保有率は、パソコンが81.7%、スマートフォンが62.6%、タブレットが21.9%だ。
ふむ。
それに対して、この調査での「普段インターネットに接続している」への回答を見ると、パソコンの率が高くてスマートフォンやタブレットの率が低い。
あ、確かに。
もちろん、「保有率」と「普段インターネットに接続している」なので違うのは当然なんだが、この調査は少しパソコンユーザーに寄っている可能性が高い。
ということは、スマホしか持ってない人の回答があまり反映されていない可能性があるということですね。
そう。特に若い人ではパソコンを持っていない人が増えているので、そういう人たちに限定してみると、また違った姿が見えてくるかもしれないということだ。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
計算すると、パソコンを使っている人の95%以上がネットショッピングにもパソコンを使うのに、スマホを使っている人の50%未満しかネットショッピングにスマホを使っていないということですね。