JavaScriptのせいでSEOに大失敗したサイトの事例
Web担当者に役立つ最新情報
JavaScriptのせいでSEOに大失敗したサイトの事例
元グーグル社員がシェア (Pedro Dias on Twitter) 海外情報
サイトでJavaScriptを積極的に使うようにリニューアルしたことが原因で検索エンジンに正しくインデックスされなくなってしまったサイトの失敗事例を、元グーグル社員のペドロ・ディアス氏がツイッターに投稿した。
JavaScriptフレームワークを使ってブラウザ側でコンテンツをレンダリングするようにサイトを変更したところ、検索トラフィックが激減してしまったのだそうだ。
This is not a penalty.
— Pedro Dias: ~/pedro$ (@pedrodias) August 31, 2019
This is a website that migrated to a client-side rendered JS framework. Even with JS rendering on, most tools fail to crawl past 100 URLs.
Plan and test your migrations, folks! pic.twitter.com/VNkplZDCpJ
原因は、GooglebotがJavaScriptを正常にレンダリングできず、コンテンツを取得できなかったためと思われる(たとえば、サイト全体が、メインコンテンツのない真っ白のページばかりになるようなケース)。
教訓として得られるのは、JavaScript に依存してメインコンテンツを生成するサイトでは、事前の検証が必須だということだ。Googlebotがきちんとレンダリングできるかどうかは、URL検査ツールで確認できる(モバイルフレンドリーテストやリッチリザルトテストでも可能)。
Googlebotのレンダリングに支障が出ているようであれば、「サーバーサイド レンダリング(SSR)」「ダイナミック レンダリング」などの技術を検討するといいだろう。
- JSを多用しているすべてのWeb担当者 必見!
- 技術がわかる人に伝えましょう
ドメインやサブディレクトリを第三者に貸し出すSEO手法にグーグルが対策
忠告だけにとどまらず (Search Engine Roundtable) 海外情報
サブドメインやサブディレクトリを第三者に提供するサービスに関して、グーグルが注意を喚起したことを、前回このコーナーでお伝えした。
それから間もなくして、そうしたサービスにグーグルは対策を実行したようだ。いくつものサイトが検索トラフィックを大幅に減らしているらしい(ただし、メインサイトではなく貸し出されたサブドメインやサブディレクトリのサイトの方が影響を受けているとのこと)。
OK, quick update. EU *and* US sites are being impacted. Just noticed the coupons section of a weather site saw a big drop. Google is def. backing up their stance on domain leasing. https://t.co/C0SJDUVRQe pic.twitter.com/HdIUiXs8ll
— Glenn Gabe (@glenngabe) August 28, 2019
Is Google starting to roll out the improvements for detecting third-party content on leased subdomains and subfolders?
— LoisH 🤘 (@theloish) August 26, 2019
I received these screenshots a few hours ago.
However, as only one operator seems to be affected, my guess would "not yet" & that it's a more targeted action. pic.twitter.com/15lCKAg3ZX
グーグルはこうした手法について、
ガイドラインには違反していない
と言っていたものの、同時に次のようにも言っていた。
規模が拡大すればそれ相応に扱う
今回の変動が、手動対策なのか、それともアルゴリズムによる評価下げなのかは不明だ。ただ1つわかるのは、この件に限らず、グーグル検索のすきを突くようなトリックは最後には必ず封じ込まれるということだ。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
複数の構造化データを1つのページに盛り込んでもいいの?
大丈夫だけれど注意点あり (Google Devs Japan on Twitter) 国内情報
グーグルの開発者向けのツイッターアカウントが検索関連のTIPSを投稿したので紹介する。
🤖 @googlewmc いわく ...
— Google Devs Japan (@googledevjp) August 30, 2019
1 つのページで複数の種類の構造化データを使うことは問題ありませんが、Google はすべての種類を一斉に表示できない場合もあることに注意しましょう。特定の高度な結果タイプを使いたい場合は、そのタイプに重点を置くとよいでしょう。
詳細↓https://t.co/1EurKAWYSy
たとえば、同じ1つのページに、次の構造化データを両方マークアップしたら、どうなるのだろうか?
検索結果ページでは、両方のリッチリザルトが同時に表示されることはない(どちらが表示されるかはクエリに依存するのだろうか?)。
なお、schema.orgにはそのページの主となる“エンティティ”を指定するmainEntityとmainEntityOfPageというタイプがある。グーグルはサポートしているので、複数の構造化データを1ページにマークアップする際には利用してもいいだろう(ただし、どのように利用されるかはグーグル次第)。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
求人検索、リニューアル後の順位、外部陸データの差異など、8月のオフィスアワー
フォーラムのエキスパートも参加してシドニーからお届け (ウェブマスター オフィスアワー) 海外情報
8月のオフィスアワーが開催された。取り上げられた質問は次のとおりだ。
- 求人情報の構造化における雇用形態
- サイトリニューアル後の掲載順位
- 外部リンクデータの差異
- 検索エンジンに早く単語を学習させる方法
- 重複として扱われインデックスされないURL
- Googlebotのレンダリング
- 米国からのアクセスを遮断する方法
- コピーサイトによって順位が下がった
- 古いオフィスアワーの情報は信用できる?
- タイトルに意図しない文字列が追加されている
- 2019年上半期の思い出
今回は、金谷氏とあんな氏に加えてヘルプフォーラムのプロダクトエキスパートも参加している。豪シドニーでの特別イベントにあわせて開催されたためだ。グーグル社員だけではなくエキスパートたちからのアドバイスも参考になるだろう。
- すべてのWeb担当者 必見!
Search Console APIをグーグルが整理整頓
いくつかのタイプのサポート終了 (Official Google Webmaster Central Blog) 海外情報
Search Console APIで提供していたタイプのいくつかをサポート終了することをグーグルはアナウンスした。
Search Analytics APIでは、searchAppearanceタイプとして次のものをサポートしなくなる。
- Is Install
- Is App Universal
- Is Opened
Sitemaps APIでは、送信されたサイトマップのインデックス状況のデータをIndexedフィールドで提供しなくなる。
Search Analytics APIの変更に関しては、App IndexingはすでにSearch Consoleで管理できなくなっているので問題ないだろう。サイトマップのデータが入手できなくなるのは、不便に感じるウェブ担当者がひょっとしたら出てくるかもしれない。
(元記事ではいつから変更が入るのか、すでに変更されているのかは明示されていない)
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- 技術がわかる人に伝えましょう
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
リッチリザルトとAMPに関する記事をピックアップ。
- CTRアップに期待、How-toリッチリザルトが日本のGoogle検索でも導入される
ハウツーのコンテンツがあれば取り組んでみよう
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- 任意のJavaScriptをAMPで動かせる!amp-scriptが一般公開される
パフォーマンスとセキュリティを妨げずに独自のJSを使用可
- AMPがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
ソーシャルもやってます!