2020年8月のGoogleデータポータル(旧 Google Data Studio)のアップデートで、データソースがデフォルトで埋め込み式に設定されるようになりました。
これまで、データソースの編集を行うことができるのはレポートにデータソースを追加したアカウントのみで、他のアカウントではレポートの編集権限があってもデータソースの編集ができませんでした。
今回のアップデートにより、レポートを共有またはコピーした際に他の編集者権限所有アカウントでも埋め込まれたデータソースを編集することができるようになりました。

追加済みデータソースの確認方法

追加されたデータソースは[リソース]タブ>[追加済みデータソース]から確認可能です。

  • 既存データソース:種類「再利用可能」に分類。編集不可。
  • 2020年8月2日以降追加したデータソース:種類「埋め込み」に分類。編集可能。

※共有レポートのデータソースの編集には「編集者」権限が必要です。
※既存のレポートおよびデータソースに今回の変更は適用されません。既存のタイプのデータソースは、「再利用可能」なデータソースに分類されます。今回の変更は、2020年8月2日以降に作成される新しいレポートにのみ適用されます。

従来通りのデータソース形式に変更するには

従来通り、データソースの追加者のみ編集可能なデータソースに設定するには以下の手順で設定します。※変更後は元の形式に戻すことができないためご注意ください。

  1. データソースを追加したアカウントでレポートの編集画面を開きます。
  2. [リソース]タブ>[追加済みデータソース]で該当データソース行右端の[再利用可能にする]をクリックします。
  3. [このデータソースを再利用可能にする]というポップアップ画面で[レポートの編集者にアクセスを許可する]のチェックを外して[再利用可能にする]をクリックします。

データソースの編集画面でできること

データソースの編集画面では主に以下の設定を行うことができます。

  1. フィールドの追加

    計算指標によって元のデータソースにない指標を作成したり、関数を使用してディメンションを条件によって分類したりすることなどができます。

  2. データの認証情報の設定

    データソースへのアクセス時にオーナー(レポート作成者)と閲覧者(共有ユーザー)のどちらの認証情報を使用するか選択することができます。

    オーナーの認証情報:レポート閲覧者が基盤データセット(Googleアナリティクス、スプレッドシートなど)の表示権限を持っていなくてもデータを表示することができます。
    閲覧者の認証情報:レポート閲覧者が基盤データセットの表示権限を持っていなければデータを表示することができなくなります。

  3. データの更新頻度の変更

    データの更新頻度を1時間ごと、4時間ごとなどに変更することができます。

    選択できる更新頻度はコネクタによって異なります。詳細は以下ヘルプをご参考ください。

  4. データソースの再接続

    データの項目を追加・変更した際に再接続を行うことで更新が反映されます。

他、以下の設定が可能です。

  1. メールアドレスによるフィルタ設定
  2. コミュニティ ビジュアリゼーションの表示設定
  3. パラメータの追加

データソースを編集することで、上記のように元のデータソースよりもよりレポーティングの目的や状況に応じた細かな設定をすることができます。
今回のアップデートにより、レポートの共同編集が格段に行いやすくなったため、組織や企業間での活用の幅が広がることが期待できます。

この記事を書いた人
土屋 英恵
土屋 英恵
データソリューション推進統括部
データソリューションコンサルタント

前職の広告代理店では、データアナリストとしてWEB広告の検証や効果分析、ソーシャルリスニングによるユーザーニーズ分析、Googleアナリティクスを活用したサイト改善等に携わる。このたび、データソリューションコンサルタントとして、主にGoogleアナリティクスの導入支援/活用サポートを行う。嗜好品はコーヒーとワイン。社内のコーヒーメーカーを愛用中。