そのリニューアルプロジェクト、本当に必要ですか? 高機能な国産ヘッドレスCMS「Kuroco」でWebシステム開発はこう変わる

小冊子「ヘッドレスCMS入門ガイド―マルチチャネルのCX向上と業務負荷を軽減する新しいCMSとは」から注目記事を抜粋
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CMSの「RCMS」を開発・提供し、金融機関や大手企業を含む4,000社の顧客ベースを擁するディバータは2021年から、RCMSの後継としてヘッドレスCMS「Kuroco(クロコ)」の提供を開始した。Kurocoによって、日本のWebシステムのあり方をどう変革しようとしているのか。その狙いと展望をディバータ代表取締役の加藤 健太氏に聞いた。

加藤健太氏
株式会社ディバータ 代表取締役 加藤健太氏

ヘッドレスCMSでWebシステムの発展と成長を継続的にサポート

 国内4,000社の顧客ベースを有していることからもわかるとおり、ディバータの「RCMS(Relational Contents Management System)」は、高機能CMSとして高く評価されてきた製品だ。その製品の機能を取り込みながら製品化されたヘッドレスCMSが「Kuroco(クロコ)」である。Kurocoをリリースし、ヘッドレスCMSに注力する判断を下した理由について、ディバータ 代表取締役の加藤 健太氏は次のように明かす。

 「従来型CMSであるRCMSを使った当社のサービスモデルは、Webシステムのユーザーインタフェース(UI)設計から、コーディング、システム構築、サーバ管理までをワンストップで提供するというものです。現在もニーズをいただいており、そのソリューションとしての完成度は高かったと考えますが、一方で、UIと機能の部分でRCMSへの依存度が高く、Webシステムに対するお客さまの多様なニーズに柔軟に対応できていないというジレンマも抱えていました。そこで、ヘッドレスCMSの提供を通じて、Webシステム構築をトータルで支援する事業モデルから脱却し、お客さまのWebシステムの発展・成長を継続的にサポートして、本当によいサービスを組み合わせて提供する事業モデルへの転換を図ろうと考えました。それが、Kurocoの開発・提供に至った経緯です」(加藤氏)

API中心設計と高機能性を

 上述した考えのもとで開発されたKurocoは、「API中心設計」のサポートと「高機能性」を特徴とする製品だ。Webシステムなどでよく利用される機能をあらかじめ用意し、それらをAPI経由で連携させることで、バックエンドの開発工数を大幅に圧縮できる仕組みになっている。Kurocoが標準的に備えている主な機能は以下のとおりだ。

  • CMS機能:自由なコンテンツ設定、画像最適化機能など
  • CRM機能:顧客情報管理、メルマガ発行、フォーム、ステップメール配信、お気に入り、コメント機能など
  • セキュリティ機能:API認証設定、IP制限、SAML連携、WAFなど
  • サイト運用支援機能(エンタープライズ対応機能):システム環境の分離(本番・ステージング・開発)、承認ワークフロー設定、細やかな権限設定、強力なログ機能など

 これらの機能には、RCMSの提供を通じて培われてきたディバータのノウハウが生かされており、かなり細かく仕様を決めることもできる。

 例えば、CRM機能では、会員ごとにコンテンツに対するアクセス制限をかけ、コンテンツを出し分けることが可能となっている。また、「メルマガへの新規登録から1週間以内の会員だけに特定のメッセージを送信する」といった設定や、有料会員と無料会員に対して情報を出し分けて発信したり、(社内向けのWebシステムであれば)従業員の勤務地にもとづいて発信する情報を出し分けたりすることもできる。

 「ヘッドレスCMSに対する関心が高まるにつれて、ヘッドレスCMS製品の数も増えてきましたが、MA(マーケティングオートメーション)ツールと同等のパーソナライズド機能を備えたヘッドレスCMS製品はKuroco以外にほとんど例はありません。つまり、高機能性はKurocoの大きな特長であり、従来型CMS(RCMS)の提供で実績を積み上げてきた当社の製品ならではの強みといえるのです」(加藤氏)

 さらに、Kurocoを使えば、外部の業務システムやSaaSとのAPI連携も実現することができ、これによって社内システムのWeb化も容易に図れることになる。

 「API連携によってWebシステムのバックエンドを作り込むことで、お客さまはシステム開発の工数とコストを大きく引き下げることができます。また、ヘッドレスCMSではバックエンドとフロントエンドが分離されているので、自社内ではバックエンドの作り込みだけを行い、UX設計やUI実装は、それを得意とする社外の制作会社に委託するといった分業体制をとることもできます。こうした分業体制がとれることは、ユーザー企業のみならず、顧客のWebシステム開発を請け負うシステムインテグレーターにとってもメリットの大きなことであると考えています」(加藤氏)

既存WebシステムをリニューアルせずにヘッドレスCMSを導入する手法もある

 ディバータでは、Kurocoを使って既存のWebシステムに会員制の機能を付加する(=後付ける)リニューアル方法を勧めている。

 フロントエンドとバックエンドのシステムが密結合している従来型CMSの場合、既存のWebサイトに会員制の機能(マイページ機能)を追加しようとすると、システムの全面的な改修が必要とされ、相当の工期とコストを要するのが一般的だ。それがKurocoの場合、既存のWebシステムに所定のタグを埋め込むだけで、会員向けマイページをシステムに追加することができる。このマイページ機能では会員属性に合わせた情報の出し分けができるのはもとより、マイページで顧客がどのような資料を確認したかもデータとして記録し、可視化することができる。これにより、会員の関心事に対応したマーケティング施策をクイックに打つことも可能になる。

 「従来型CMSで構築したWebシステムに対して、こうしたマイページ機能をリニューアルで追加しようとするとフルリニューアルになってしまい、数千万円規模のコストを要することがありますが、Kurocoを使えば既存サイトに追加できるので100万円以内の低コストでマイページ機能を追加することができます」と、加藤氏は説明を加える。

Kurocoの機能構成
図:Kurocoの機能構成/Kurocoでは、API中心設計とフロントエンドとバックエンドの完全分離、さらには高機能性を大きな特長とする

適材適所でのヘッドレスCMSの活用を推進

 以上のように、Kurocoの利便性は極めて高い。ただし、Kurocoの導入を実質的なベネフィットにつなげるためには、従来CMSとの違いや長所・短所を理解したうえで、つかいどころを見定めることが重要であるという。

 「RCMSなどの従来型CMSも、用途によってはヘッドレスCMS以上のベネフィットをお客さまにもたらすことがあります。具体的には、1人で開発するなど分業制が必要でない場合や、他のシステムとの連携が特に必要ではなかったりする場合には従来型CMSを使ったほうが無難でしょう。ただし、高機能なWebシステムを低コストで実現したい、継続的に機能改修をしていきたい、あるいは、既存のWebシステムに新しい機能を追加したいと考えるなら、KurocoのようなヘッドレスCMSを使うのが適切です。むしろ、既存のWebシステムを安易に入れ替えたりせずに新たな機能を低コストに、かつスピーディに追加するためのツールとしてKurocoを使い始めるのが最も効果的かもしれません」(加藤氏)

 実際、Kurocoの場合、従量課金制を敷いており、導入に要する初期投資も少なくて済む。毎日1,000人がログインする会員制サイトなら2万円/月で構築・運用することが可能である。また、Kurocoは、ディバータが開発する純国産のヘッドレスCMSであるがゆえにマニュアル類やドキュメント類、そしてサポートサービスも充実している。Webシステム開発のあり方を、より効率的・効果的な体制へと変革したい、あるいは、既存のWebシステムの機能を拡張したいと考えるならば、Kurocoは最適な選択肢のひとつだと言えるのではないだろうか。

株式会社ディバータ
URL:https://kuroco.app/ja/
Email:kuroco@diverta.co.jp

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