まだ「ChatGPT」使ったことない…！ note深津氏が教える“同僚より仕事がデキる”活用術【1週間まとめ】

今週の担当は四谷です。今回は社内であったウソのような本当の話を少しします。

●キャンペーンAのCV数が少ない。申し込み特典を付けたい！

先日、社内メンバーから「キャンペーンAの申し込み数（CV数）が芳しくないので、申し込み特典を付けたい。申し込み特典は●●を想定していて、予算は●●円で、収支的には…」という相談を受けました。

読者の皆さまだったら、このような相談を受けたときどう答えますか？

社内メンバーからすると、私への相談と言いつつ「Yes」の返事をもらってすぐさま特典付与の施策を実施したかったはず。ただ私としては、メンバーがどうして「CV数が少ない」から「申し込み特典を付ける」という結論に至ったのか、よくわからなかったのでもう少し深掘りしてヒアリングをしていきました。

たとえば、こんな感じ。

• 「キャンペーンAの経過日数と現時点のPV、CV数、CVR、集客施策、施策結果を教えてください」
• 「過去、実施した類似したキャンペーンBの結果もAと同様の項目で教えてください」

具体的な数字はさて置き、出してもらったAとBの数字を比較すると、CVRはほぼ一緒。実施した施策もほぼ一緒。PVが前回のBに比べて20％程度低いという結果が出ました。

• PV：Bの約20％減
• CV数：すぐに比較ができない状態
• CVR：Bとほぼ一緒
• 施策数：Bとほぼ一緒
• 施策結果：すぐに比較できない状態

この結果を受けてわかったことは「AのCV数を増やしたい」という目的に対し、まず取るべき手段としては「PVを増やす施策を実施する」だったわけです。「露出が足りないから、CV数も増えない」という、超わかりやすい結果がヒアリングを通じてわかりました。

ウソだ！と思われるかもしれないんですが、本当にあるんです（笑）。

すぐに比較ができない状態の数値があるため、「PVを増やす施策で具体的に何をすべきか」に関しては、この情報からは決めきれない部分はありますが、当初メンバーが私に相談してきた施策は今やるべき施策ではなさそうだ、という判断はできたわけです。「申し込み特典」を付けることは、CVの後押しをする施策であって、そもそも露出が増えないとCVを後押しする施策をしても効果が限定的ですからね。（予算がたくさんあって、露出と申し込み特典の両方ができるならそれをやった方がいい）

●比較をして、「共通点」と「違い」を探す

私がこのヒアリングでやったことは、たった2つ。

• 「AとBの共通点を探す」
• 「AとBの違いを探す」

数字単体では何も意味がなく、AとBを比較して、違いや共通点を探すことで、何らかの手掛かり（示唆）が得られるんです。ただ、私はこの思考法は数値やデータを扱う時だけで使っているわけではなく、情報整理をするときも使ったりしています。

毎日、健康のためにランニングをしているのですが、ジム、体操、筋トレなどいろいろ試したものの長続きせず、結局ランニングが一番ストレスなく継続できるんだな、と。 ジムは長続きせず、ランニングが長続きする理由は何だろう、と考えていくと、継続できるための要因が見えてきて、妙に腹落ちしたりするんです。

単なる思考のクセとも言えますが、「これって本当にいいのだろうか？」と判断に迷うときって誰しもあると思いますが、そういうときに深掘りできる方法を一つ身につけておくと無駄に焦らずに済むな、と思っています。

さぁ、今週も頑張りましょうー！

Web担の編集後記も毎月末に更新してますので、よろしければご覧ください：
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