イメージ構築で成功?「素早く決済ができるから」という理由でPayPayが人気1位に【ナイル調べ】

カード型電子マネーや交通系ICカードよりも、アプリを起動しないといけないPayPayが支持されていた。

ナイルは、同社が運営するスマホアプリ紹介サービス「Appliv」(アプリヴ)にて、キャッシュレス決済の利用実態に関する調査結果を発表した。20歳~60歳以上の男女1,075人から回答を得ている。

意外?「どのキャッシュレス決済も利用したことがない」年代は20代がトップ

まず「ふだんの支払い方法」を聞くと、「現金」48.4%がトップで、次いで「クレジットカード」34.0%、以下かなり離れて「カード型電子マネー(nanaco・楽天Edyなど)」6.0%、「QRコード・バーコード型スマホ決済(コード型スマホ決済)」4.9%が続いた。性別で見ると、「カード型電子マネー」「コード型スマホ決済」は男性の利用率が7割前後と、女性とかなり差が出た。年代別では高齢者層ほど「クレジットカード」が高くなる。

続いて「増税を機にキャッシュレス決済を利用しはじめたかどうか」を聞くと、64.9%は「以前から利用している」としており、「利用しはじめた」と回答したのは14.7%。「利用しはじめたもののすでに使わなくなった」3.5%という人もいた。さらに「どのキャッシュレス決済も利用したことがない」16.9%という層も存在する。

年代別でみると、増税を機にキャッシュレス決済を利用しはじめた人が20代に特に多い一方で、キャッシュレス決済を利用したことがないのも、20代が最多だ。「どのキャッシュレス決済も利用したことがない」21.5%は、60歳以上の18.4%を超えている。

なお何らかのキャッシュレス決済を利用したことがある893人を対象に、「利用したことがあるスマホ決済」を聞くと、「PayPay」37.6%、「楽天ペイ」24.2%、「LINE Pay」23.0%が多かった。

増税前と増税後、キャッシュレス決済の利用頻度が微増

「増税前と増税後のキャッシュレス決済の利用頻度」について、「以前からキャッシュレス決済を利用している」と回答した698人に聞いた。急激な変化はないが、「月数回」だった人が減る一方で、「週1回」「週4~5回」「ほぼ毎日」という回答が伸び、確実に増加したことが伺える。

逆に「増税を機にキャッシュレス決済を利用しはじめたが今は使っていない」と回答した38人にその理由を聞くと「使った金額が分かりづらい」39.5%、「お金を使いすぎそうで心配」36.7%の2つにほぼ集約された。

スマホ決済は「PayPay」が圧倒的人気、利便性に勝る電子マネーをも上回る

何らかのスマホ決済・キャッシュレス決済を現在利用している855人に、「もっとも利用しているキャッシュレス決済を使う理由」を聞いたところ、「前から使っているから」25.5%、「還元率が高いから」24.1%、「素早く決済ができるから」20.4%が高い。

具体的な手段を聞くと「前から使っているから」ではクレジットカードが、「還元率が高いから」ではPayPayが、「素早く決済ができるから」でもPayPayがトップだった。とくに「素早く決済ができるから」という理由でPayPayが1位になったことに対しApplivでは、「アプリを起動する必要がなく決済速度で有利と思われる『カード型電子マネー』や『交通系ICカード』『非接触型スマホ決済』よりも『PayPay』が支持されたのは意外」だと指摘している。CMなどを通じ“手軽・カンタン・素早い決済方法”といったイメージを構築することにPayPayが成功したことが伺える。

調査概要

  • 【調査対象】20代~70代男女
  • 【調査期間】2019年10月11日~18日
  • 【有効回答】1,075人(男性:534人、女性:541人。20代・30代・40代・50代・60~79歳の年代でほぼ均等割り付け)
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