社外でのテレワーク、9割近くが「情報漏洩のリスク」に気を取られながら働いていた【Sky調べ】
Skyは、全国の一般社員・管理職400名を対象に実施した「テレワークに関する意識調査」の結果を発表した。セキュリティへの懸念、勤怠管理の懸念、テレワークが抱える問題点などを分析している。
テレワーク最大の課題はやはり「セキュリティ」、9割近くが「情報漏洩」に気をとられている
まず「セキュリティ」に焦点を当て、「機密情報漏洩のリスクを意識してテレワークを実施できていた / できていると思いますか」と全体に聞くと、「とても意識できていた」30.8%、「少しは意識できていた」58.0%で、計88.8%が情報漏洩を意識しながら仕事していることが明らかとなった。
切り口を変えて「テレワークで社外(自宅、カフェなど)のインターネット接続を使用することにセキュリティの不安を感じますか」と聞くと、管理職は「まったく感じない」9%だったのに対し、一般社員は4.5%。管理職のほうが、総じて危機感が薄い。
一方で、「テレワークを実施する上で、優先して導入すべきシステム」を管理職に聞くと、「セキュリティシステム」88.5%がもっとも多く、「オンライン会議システム」61.5%、「勤怠管理システム」50.5%を上回っている。
不透明感をどう払拭するか、「勤怠管理」もテレワークの大きな課題
続いて「勤怠管理」の課題を図るため、管理職に「テレワークを実施して、部下の勤怠管理に課題を感じましたか」と聞くと、「とても感じた」11.0%、「少しは感じた」58.5%で、計7割が「勤怠管理」を課題として捉えていた。
具体的な要因を複数回答で聞くと、「個々の業務量が見えづらかった」45.3%、「仕事をしているのかわからないことがあった」42.4%、「人による労働時間の差が発生していた」38.8%と、多様なポイントで不透明感を抱えていたようだ。
なお、“テレワークだと、業務時間外に仕事する頻度が増えるのでは”という指摘もあるため、時間外労働について「テレワークをしているとき、していないときと比較して変化がありましたか」と全体に聞いてみたが、「変化なし」54.3%が最多で、「とても増えた」6.8%、「少し増えた」16.0%、計22.8%に対し、「とても減った」9.8%、「少し減った」13.3%、計22.1%で、大幅な差は見られなかった。
ただし、テレワークで業務時間外に仕事をすることが増えたと回答した人に「増えた原因」を聞くと、「出勤がないことによるメリハリのつけづらさ」を58.2%があげている。このあたりも、勤怠管理の課題の1つと言えそうだ。なお、一般社員・管理職で比較すると、一般社員は「気の緩みによる集中力の低下」、管理職は「業務量が見えないことによる業務過多」という回答も多かった。
調査概要
- 【調査対象】全国の20~60代一般社員・管理職
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査期間】2020年8月
- 【有効回答数】400名(一般社員:200名、管理職:200名)
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