初めてのテレワークで、40代未満・以降に“ITスキル世代間格差”。「気軽に聞ける人が社内にいない」問題【アドビ調べ】
アドビ システムズは、新型コロナウイルスの影響により「初めてテレワークに取り組んだビジネスパーソン」を対象に、「テレワークのスキル」について調査した結果を発表した。都内に勤務し、過去1か月以内に初めてテレワーク勤務を経験した男女計800名から回答を得ている。
「ITスキル」「自己管理スキル」「コミュニケーションスキル」を7割以上が保有
まず、「テレワークを効率的に実施するにあたり、どういったテレワーク関連のスキルを身に付けているか」を聞くと、オンライン上で同僚などとやりとりするための「コミュニケーションスキル」が80.3%、ビデオ会議やファイル共有などの各種ツールを駆使するための「ITスキル」が76.1%、会社以外の場所で集中力などを維持するための「自己管理スキル」が71.0%と、総じて高い。
さらに具体的に、利用したITスキルごとに「生産性が上がった」と感じたものを聞くと、「電子契約サービス」「電子署名」「スキャンツール」などを積極的に利用している人ほど、生産性の向上を実感していた。ビデオ会議やビジネスチャット以上に、これらツールのスキルがテレワークで有用とも言えるだろう。
テレワーク時に困った際に相談できるひとが社内にいる? 40代で分かれ目
一方「テレワーク時にITツールなどの使い方で困ったときに、気軽に相談できる人が社内にいるかどうか」を聞くと、全体の21%は「いない」と回答。これを年代別で見ると、年齢層があがるほど割合が上昇する。とくに40代以上は、40代:25%、50代:25.5%と全体平均を超える。あらためてITスキルの世代間格差が浮き彫りになったと言えるだろう。
なお、「テレワークで生産性が上がった」と回答した352名に、「生産性がもっとも上がると思うテレワークの頻度」を聞くと、「週3~4回」42.9%、「週2回」29.8%、「週5~6回(勤務日は毎日)」20.2%となり、全面テレワークまではいかないが、通常勤務よりテレワークのほうが支持されている結果となった。
調査概要
- 【調査対象】都内に勤務し過去1か月以内にテレワークに初めて取り組んだビジネスパーソン
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査期間】2020年3月19日~24日
- 【集計サンプル数】800人(20代200名、30代200名、40代200名、50~60代200名)
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