95.5%が動画配信サービスで広告をスキップ! 好きか嫌いかでも厳しい結果【ネオマーケティング調べ】
ネオマーケティングは、20歳~69歳のネットユーザ1,000人を対象に「動画広告への接し方」に関する調査を実施した。動画広告に対する反応、動画広告の好きな点・嫌いな点、「自分向け」だと感じる頻度、動画広告をきっかけとした商品購入経験などについて聞いている。
95.5%が動画配信サービスで動画をスキップ、好き嫌いでも厳しい結果
まず「動画配信サービスで動画広告を目にした際に、途中でスキップをするか」と聞くと、「必ずスキップする」38.8%、「スキップすることが多い」56.7%と、合わせて95.5%が動画配信サービスで動画をスキップしていた。
なお「スキップできるようになるまでの行動」では、「広告をしっかり観ることが多い」8.0%、「ただ待っていることが多い」64.1%と、一応は視聴しているというユーザが多い。こうしたユーザをどう捉えるかが広告配信側は注力するポイントになるだろう。
「動画広告についてどう思うか」をストレートに聞くと、「好き」2.4%、「どちらかといえば好き」6.1%、「どちらとも言えない」27.3%、「どちらかといえば嫌い」33.1%、「嫌い」31.1%と、動画広告そのものを肯定的に捉えている層は少数派だ。
動画広告きっかけで、商品を購入した人は約2割
そこで「動画広告の嫌いな点」を642人(嫌い+どちらかといえば嫌いと回答した人)に聞くと、「本編の動画を邪魔される」81.9%がとくに多く、「興味がない商品・サービスの広告が流れる」59.5%、「何度も同じ広告が流れる」41.4%、「広告自体面白くない」37.5%といった辛辣な意見が上位だった。動画広告を取り巻く感情はかなり厳しいようだ。
一方で「観た動画広告の内容により、そのブランド/企業/商品への印象が【良くなった】ことがあるか」を全体に聞くと、「ある」5.3%、「たまにある」21.3%で、合計26.6%。具体例を自由回答で聞くと、「ただの広告だと思っていたが、ストーリー性がある話で見入ってしまった」「英会話関連の広告で内容が自分向けに感じてめずらしくちゃんと見てしまった」「ドラマのような作りで見ごたえがあった」「堅いイメージだった企業が自分が好きなタレントを起用して面白い広告動画を作っていた」といった意見があがっている。
さらに「動画広告の内容によって、そのブランド/企業/商品の印象が良くなった場合、どのような行動をとったことがあるか」を聞くと、「インターネットで検索した」45.9%、「SNSで検索した」18.0%、「クチコミを調べた」12.4%が上位だった。
一方、「観た動画広告の内容により、そのブランド/企業/商品の印象が【悪くなった】こと」が「ある」「たまにある」と回答した人は45.6%。具体例を自由回答で聞くと、「曲やフレーズがくどい」「商品の勧誘で信憑性の低い」「何度も同じ広告が表示されたり、広告内容が疑わしいものは不信感を覚える」「声が大きくしつこい内容」「子供向けのおもちゃの広告だったが、ラブストーリーを観ていたので 現実に引き戻されてしまいタイミングが悪く印象が下がった」「嫌いなタレントが出ていたのが不快だった」といった意見があがった。
最後に「動画広告を観たことがきっかけとなり、商品を購入したことはあるか」を聞くと、「全くない」82.3%が圧倒的多数ながら、「何度もある」2.4%、「数回ある」8.8%、「一度だけある」6.5%と、2割近くが購入に繋がっていた。
調査概要
- 【調査対象】20歳~69歳の男女を対象に実施
- 【調査方法】アンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWebアンケート
- 【調査期間】2020年12月23日~24日
- 【有効回答数】1,000名
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