ビデオリサーチがオルツと次世代型「デジタルクローンアンケートシステム」の実験実施

成果第1弾で実際の調査回答者のアンケートモニターを再現した仮想回答者の生成に成功

メディアリサーチ事業のビデオリサーチは、パーソナル人工知能(P.A.I.)の研究・開発を行うオルツと共同で次世代型リサーチ「デジタルクローンアンケートシステム」の実証実験を実施し、実際の調査回答者のアンケートモニターを再現した仮想の調査回答者、デジタルクローンの生成に成功した、と11月18日発表した。実証実験の成果の第1弾となる。

デジタルクローンアンケートシステムは、ビデオリサーチが持つアンケートモニターの性別・年齢・職業・収入などのデータと、オルツのデジタルクローンを結び付け、番組の企画段階での視聴者の評価予測や、調査が難しかった詳細なターゲットの評価把握を可能にする。今回、アンケートモニターから取得したデータを基に、デジタルクローンを生成した。

アンケートモニターからデジタルクローンの生成イメージ

オルツのAI(人工知能)クローンアンケートシステム「Nulltitude(ナルティテュード)」を通じてデジタルクローンにアンケートし、安定して回答が得られることを確認した。今回は、一部のアンケートモニターのデジタルクローンを生成し回答取得が可能になった段階。今後はさまざまな設問形式への対応や、文章での自由回答の生成に向けて開発を進める。

自由回答だと、一定の回答をしたサンプルに追加質問することで、調査結果をさらに深められるようになる。デジタルクローンに調査する場合、時間やコストが抑えられ、クローンは個人情報を持たないためプライバシーも保護できる。P.A.I.は、人自身の意思をデジタル化してクラウド上に配置し、デジタル作業をそのクローンにさせることを目的にしたAI。

デジタルクローンの活用イメージ
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