コロナ禍で副業を始めたけど、年収「10万円以下」が6割超【マーケティングフルサポート調べ】
マーケティングフルサポート(MFS)は、「副業者の実態調査」の結果を発表した。コロナ禍が与えた影響、本業と副業の両立に関する意識、単発で仕事を請け負う「ギグワーカー」の実態などを明らかにしている。「クラウドワークス」に登録している副業者316人が回答している。
コロナ禍以降に副業を始めた人が約5割、目的は「収入アップ」
まず「副業を始めたのはいつか」を聞くと、「2018年より前」30.4%が最も多い一方、「2021年」25.0%がそれに続いており、「2020年」18.4%、「2022年」2.8%を合わせると、ここ3年以内に副業を開始した人も半数近くに上っている。
「副業を考えるようになったきっかけ」では「収入を増やしたいため」266件が断トツで多い。「コロナによる本業への影響」では「変わらない」154件が多数派だが、「本業の収入が減った」95件、「本業の時間が減った」84件といった回答も多く、やむなく副業に手を付けた人も多いと思われる。
「副業でしている仕事」が「単発(ギグワーク)」か「継続」かを聞くと、「単発(ギグワーク)」が73.7%を占めていた。また「副業の仕事を獲得している手段」では「ウェブサイト、SNS」174件が最多で「スマホアプリ」130件がそれに続いた。
なお「副業の分野」を聞くと、「懸賞、アンケートモニター、ポイントサイトなど」212件が最も多く、「ブロガー、ライターなど」86件、「株式投資、FX、仮想通貨など金融系」76件、「アフィリエイト、せどり、ドロップシッピングなど物販系」41件が続く。調査対象がクラウドワークス登録者だったことによる偏りもあると考えられる。
本業から副業への乗り換えは困難? あくまで並立という人が多数に
「副業での年収」を聞くと、「10万円以下」60.1%が断トツ。2位に「100万円以下」36.4%が続き、合わせて9割超を占めており、「報酬が低い」「思ったほど稼げない」など、苦闘する現状がうかがえる。
そのためか、「副業に満足しているか」という質問には、5割近い149名が「不満」「どちらかというと不満」と回答した。スキマ時間の有効利用、自己のスキルの活用という点では副業に満足できても、収入を評価基準にするとかなり厳しいようだ。
最後に「理想の働き方」を聞くと、「現在の本業を維持しながら副業を続ける」59.8%が半数を超えており、「副業を伸ばしてフリーランスになる」18.0%、「転職などでいずれは本業を変えながら副業を続ける」11.4%などは少数派だった。
調査概要
- 【調査対象】クラウドワークスに登録している副業者
- 【調査方法】インターネット上のアンケート調査
- 【調査時期】2022年1月14日~15日
- 【有効回答数】316人
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