「GA4」への移行の必要性、8割近くが実感。一方で山積みの課題とは?【クラウドエース調べ】

「多彩な分析手法」に熱視線を向けるが、「計測仕様の違い」「学習コストの高さ」に不安。

クラウドエースは、「Googleアナリティクス4」(GA4)について、移行の必要性の認識、ポジティブに評価する点、ネガティブに評価する点、スケジュールなどの印象・実態に関する調査結果を発表した。Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス:UA)を現在活用しているマーケティング担当者101名が対象。

GA4移行の利点、「多彩な分析手法がある」7割超

「あなたは、ユニバーサル アナリティクスのサポートが終了し、GA4に移行の必要性があることを知っていますか」と聞くと、「知っている」は84.2%、「知らない」は15.8%だった。そこでGA4(と移行の必要性)を知っている85人に「GA4への印象」を聞くと、「ポジティブな印象」18.8%、「どちらかといえばポジティブな印象」54.1%で約7割がGA4を評価していた。

具体的に「ポジティブな印象の内容」を評価した62人に聞くと、「多彩な分析手法がある」74.2%が断トツで、「デフォルト計測項目の増加」48.4%、「ウェブとアプリのシームレスな横断」40.3%がそれに続いた。

ポジティブな印象を持っていない12人に「あなたが思うGA4へのポジティブな印象があれば、自由に教えてください」と聞いてみると、「Google Cloudとの連携が良くなる」「So活用による分析と、種類の増えたデフォルトチャンネルグループ」といった声があがった。

なお逆に、「ネガティブな印象」「どちらかといえばネガティブな印象」と回答した12人に「あなたが思うGA4へのネガティブな印象を、自由に教えてください」と聞くと、「計測仕様が違う」83.3%という声がとくに多く、「学習コストが求められる」50.0%、「使いづらいと感じる」33.3%という意見も多い。

8割近くがUA→GA4移行を視野に

あらためて全体に「GA4への移行でアップデートされる内容を知っていますか」と聞くと、「非常に知っている」16.8%、「やや知っている」47.5%でかろうじて半数を超える。

さらに「あなたはGA4へ移行し、利用したいと思いますか」を聞くと、「非常にそう思う」19.8%、「ややそう思う」58.4%で、8割近くが移行を視野に入れている。内容はわからなくても移行は必須と捉えている人も存在しそうだ。

具体的に「あなたのマーケティング事業部での、GA4への移行のスケジュールを教えてください」と全体に聞くと、「すぐにでも行いたい」9.9%、「今から1週間以内」9.9%、「1週間から1か月以内」10.9%、「1か月から3か月以内」13.9%と、半数近くが年内の移行を視野に入れている。

最後に「GA4への移行のハードルや課題に感じること」を聞くと、「GA4の機能を正しく理解しないと使いこなせない」44.6%、「仕様の変更を学び続ける工数がない」35.6%、「社内にGA4に精通している人がいなく移行や運用が難しい」34.7%などが上位となった。「直帰率他の既存のUA指標が使えない」「ユーザー単位のCVRが表示されず、不便」など細かな不便も多い。準備を進める企業も多いが、ハードルや課題もまだまだ取り残されていると言えるだろう。

調査概要

  • 【調査対象】Googleアナリティクスを活用しているマーケティング担当者
  • 【調査方法】IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
  • 【調査時期】2022年7月1日~6日
  • 【有効回答数】101人
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