トレンドが見えにくい年でも「伸びた検索」あり、2024年の検索から判明した3つの傾向とは?【Google調べ】
Googleは同社公式ブログ「Think with Google」において、「Google トレンドで見る 2024 年の生活者動向」を公開した。記事第一弾では「トレンドが見えにくい年でも『伸びた検索』が示すヒント」が掲載されている。
より具体的で細分化された検索が主流に、口語表現での検索も増加
まず2024年1月~3月の検索では、4分の3以上の商品サービスカテゴリで、クエリが前年よりも長くなっていたという。より具体的で細分化された検索が増えたと考えられる。また「みたいなやつ」「にぴったり」「っぽさ」「な感じ」のような口語表現も増えていた。
量的トレンドが見えにくい2024年だが、それでも浮かんできた傾向として以下の3つが指摘された。
(2)考えるヒントが知りたい
(3)選び方が知りたい
(1)ぴったりな正解が知りたい
まず2023年から2024年にかけて検索量が伸びたクエリでは、「train tickets japan」+190%、「shinkansen」+40%、「気圧 今日」+15%などがあがっており、「ある程度決まった正解がある問いは、量的なトレンドが形成されやすい」と指摘されている。「train tickets japan」「shinkansen」は訪日旅行者によると思われ、「last train(終電)」も15%以上増加している。
なお、GoogleのAI「Gemini」でも、2024年にもっとも多かった活用法は、単一または複数の明確な答えを探す調べ物だったとのこと。
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(2)考えるヒントが知りたい
国内事情にフォーカスすると経済の情勢不安が響き、「物価高騰 対策」+110%以上、「投資術」+65%以上、「複利 シミュレーション」+25%以上の増加を見せた。災害関連では「ローリングストック」+60%以上、「災害 何する」90%以上も目立つ。具体的な解決策や必要な対応がわからない問題に対し「考えるヒントが知りたい」というニーズが多いと推察されている。たとえば「したときの 対処法」+35%以上、「どうしたらいい」+25%も増加している。
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(3)選び方が知りたい
「選び方が知りたい」に関連するものとしては、「リファービッシュ」+50%、「グリーンウォッシュ」+25%、「何がいい」「評価軸」+15%などの増加が目立つ。なお「リファービッシュ」+50%以上、「再生品」15%以上など、新しいものを良しとする既存の価値観にとらわれない選択肢を探る人たちも増えたようだ。
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これらの傾向は企業にとって「商品にたどり着く前の情報探索における、初期段階のクエリはどのようなものになりそうか」「自社商品にたどり着いた場合、どのような比較検討の軸を強みとして評価をしてほしいか」といった判断材料になりえるだろう。
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