自社はともかく取引先企業のセキュリティは信用できない! 何割が不安を抱いている?【アシュアード調べ】

「取引先まで含めたトータルのセキュリティ管理」が必須の時代に。

Visionalグループのアシュアードは、「取引先企業のセキュリティ評価」に関する調査結果を発表した。従業員数が1,000名以上の会社に勤める情報システム・セキュリティ担当者300人が回答している。

6割以上が取引先のせいで情報漏えいの危機に

「取引先企業に対するセキュリティ上の不安」を聞くと、「とても不安を感じる」15.3%、「やや不安を感じる」57.7%で、73%が取引先企業のセキュリティに懸念を抱いていた。

73%が取引先企業に対しセキュリティ上の不安を感じている

実際に「取引先企業を起因とした情報漏えい、もしくは漏えいの可能性があった事例」が発生していたのは64%。発生事案については「取引先企業のシステムにおいてマルウェア感染(ランサムウェア含む)が発生した」26.3%、「取引先企業のシステム経由で自社のシステムにおけるサイバー攻撃やマルウェア感染が発生した」25.3%が上位だった。また、「業務停止や遅延などの影響が発生した事例」も55.3%の企業で発生している。

64%の企業で取引先企業を起因とした情報漏えいや、漏えいの可能性があった事例が発生
55.3%の企業で取引先企業を起因とした業務停止や遅延などの影響が発生

こうした背景からか「取引先企業のセキュリティ評価を、新規契約時・契約後に定期的に行っている」という企業は73.3%。「リスク管理体制の強化または見直しを行ったか」については、「直近で管理体制を強化した」27.3%、「管理体制を強化していく予定」44.7%で、計7割以上の企業が強化に取り組んでいる。

72%の企業が取引先企業のリスク管理体制強化に前向き

一方で「取引先企業のセキュリティ評価」においては、「自社でセキュリティチェックシートを作成して取引先企業に回答をもらう」71.2%が主流であることが判明している。しかもその評価内容について90.7%が「課題がある」と感じており、「評価項目の網羅性/最新性」「外部環境の変化に応じた定期的な評価項目の更新が困難」各47.1%が筆頭にあがっている。

71.2%が「自社でセキュリティチェックシートを作成して取引先企業に回答をもらう」対応をしている
セキュリティ評価対応に関しては9割以上の企業が課題を抱えていると回答

調査概要

  • 【調査対象】従業員数が1,000名以上の会社に勤める情報システム・セキュリティ担当者
  • 【調査方法】インターネットリサーチ(調査協力:クロス・マーケティング)
  • 【調査時期】2025年5月
  • 【有効回答数】300人
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