長年ECに関わっている人ほど感じているの「閉塞感」ではないのでしょうか。ツールの導入の繰り返しに飽きた人は「ヘッドレス・コマース」について勉強してみると良いかもしれません。
作り手にも楽しいECサイトを
「これまでのECはたしかにつまらなかった」 いまこそECにクリエイターが必要なワケ | CreatorZine
https://creatorzine.jp/article/detail/735
まとめると、
- デザイナーやエンジニアがECにネガティブなイメージを抱く理由は、①自由度が低い② 管理の煩雑 ③情報の取り扱いに慎重にならなくてはいけない ④努力が評価されづらい ⑤単純にECがつまらなさそう
- ShopifyはシステムとのつなぎこみもAPIでできる。こうした仕組みは「ヘッドレス・コマース」と呼ばれ、デザインや開発側の制限を最小限にできるため注目されている
- ECの自由度が増すことで、デザイナーやエンジニアがより挑戦しやすい環境が整ってきている。これからはECを作ること自体ではなく、EC上でどうコミュニケーションをとれるかが重要になってくる
河野氏はデザイナーやエンジニアがECに携わるメリットとして、以下の3つの内容をあげた。
ひとつめは、実際にモノを売り、広告費がいくらで、あるひとつの機能がどれほどユーザーに利用してもらえるか、などを体感することで、ビジネスの全体像をインスタントに体験できること。
ふたつめは、世界に対して商売ができること。日本国内の需要が下降気味であるため、日本のモノを販売する市場を、世界へと広げていく必要がある。今後はますます、越境ECの仕組みが必要になるだろうと、河野氏は語る。
3つめは、成果物を世界に体験してもらえること。世界に向けてモノを販売していくことが当たり前になっていけば、当然のことながら、自身が作ったサイトのデザインや開発した機能が世界中のユーザーの目に触れたり、評価されるという体験をすることもできるはずだ。
私もECの運営はつまらないというか飽きてきている部分があります。そして、その理由も河野さんがお話された5つの理由。大変な割に減点評価でしかないんですよね。ECに漂う閉塞感を壊すのはクリエイティブを担うデザイナーとエンジニア。今までのECの人にない新しい発想でECサイトを作れるかどうかがポイントのようです。売れる喜びから体験してもらう喜びに変わらないといけないですね。
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良い体験=楽しいことを提供するには組織改革から
“1年間、言い続けること”から変化は生まれる? コメ兵・藤原氏×メガネスーパー・川添氏に学ぶ、カスタマーエンゲージメントを実現する組織の作り方 | engagemate
https://engage-mate.jp/article/interview/fujihara_kawazoe/
まとめると、
- 店舗販売は別の角度から提案ができることが強み。製品自体の性能はどの店でも変わらないが、ライフスタイルからの提案は人がいるからこそできること
- 人員削減ではなく、カスタマーエンゲージメントの向上を目的としたテクノロジーの導入はプラス。テクノロジーを使えば業務は属人化しにくくなり、統一された接客がより容易に実現でき、顧客体験をさらに豊かにすることにエネルギーを使える
- 過去の成功体験を引きずっている会社は、投資を行わないためにブランドという資産の価値をすり減らしている
「アイケアカンパニー宣言」をきっかけに、店舗のメンバーはその日その日の利益を考えながらもお客様への最適な提案していくようになり、本部のメンバーも短期的な利益の最大化だけでなく、少し先の未来を構想するようになっていったように思います。ある程度の役割分担とそれぞれの協力体制ができたことで、長期的なカスタマーエンゲージメントの向上を考えられるようになりました。
最初の記事に関連して読んでみるととってもわかりやすい記事です。店舗やECサイトを通しての体験が重要で、リアルでしかできないこと、ネットでしかできないことをやっていくのがポイント。実現するにはクリエイティブが不可欠で、そのためには組織から変えていく必要があるということです。
藤原さんと川添さんのお話は答えなので、これを参考に1年後を目指して動いていくときっと上手くいくはず。
公取委の捜査は継続ながらも一部店舗で始まる「送料込みライン」
楽天の「送料込みライン」施策、公取委の捜査がまだまだ続く理由 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7367
楽天の「送料込みライン」施策、支援金は「メール便100円、宅配便250円」(上限あり) | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7378
まとめると、
- 公正取引委員会は3月10日、「共通の送料込みライン」施策について、東京地方裁判所に施策の一時停止を求めて申し立てていた緊急停止命令を取り下げた
- 次の焦点は3月18日からスタートする「共通の送料込みライン」施策が独占禁止法違反(優越的地位の乱用)に該当するか否か。公取委の審査および判断に移る
- 楽天は一部出店者から導入する予定の「共通の送料込みライン」施策に関し、注文1件あたり「メール便は100円」「宅配便は250円」を支援金として導入店舗に提供すると発表
こうした公取委の動きについて疑問を投げかける識者もいる。慶応義塾大学大学院法務研究科の石岡克俊教授は楽天からの依頼を受けて公取委に意見書を提出。
「共通の送料込みライン」施策が実施された場合、公取委が指摘する「相当数の出店事業者の自由かつ自主的な判断による取引を阻害し、自由な競争基盤に悪影響を及ぼす」可能性は低いと指摘。たとえ、そうした効果があったとしても、長期にわたって固定化・長期化することは考えにくいと説明している。
また、「共通の送料込みライン」施策が独禁法違反になった場合、「Amazonやヤフーとの競争に置いていかれる危険性もある。プラットフォームは社会的責任をという人もいるが、プラットフォーム事業者は過酷な競争にさらされている。ビジネスモデル間の競争も配慮も取り入れる必要がある」といった見方も指摘している。
先週も動きが激しかった「送料込みライン」の動き。支援金を出すなどしてスタートすることとなりましたが、公取委の捜査はまだまだ続いています。それはそれでよいとしても、引用文にあるように競争環境が激化する状況も考えていかないといけないですよね。親方がなくなってしまっては送料どころの騒ぎではないですから。
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今週の名言
私たちの目的は「施策」を行って「検証」することです。限られた時間と費用の中で、分析から結果を出していくには、人間の研ぎ澄まされた感覚やストーリーを助けにする方が、費用対効果と効率の面では正しい場合も多いのです。
正しく退化していくデータ分析のススメ | アナリティクス アソシエーション
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そう。人間の感覚ってすごいんです。そこにAIなどを加えて相乗効果を出していきましょう。
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オリジナル記事:ECに漂う閉塞感を打破するキーワードは「ヘッドレス・コマース」。デザイナーやエンジニアが挑戦できる環境を【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ
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