ブロガーはジャーナリストよりも顔が広い?
「スマートアドレスブック」サービス会社のPlaxoが、最近2回目の“Connected Index”を発表したわ。これは、Plaxoユーザー1500万人のアドレスブックの連絡先件数をもとに、最も交流関係が豊富な職種は何かを示したものよ。当然のごとく、最も連絡先の多かった職種はタレント代理人で、平均628件。次いで広報担当者(490件)、出版関係者(475件)。今回の調査結果は、Plaxoのプレスリリースに細かく出ているので読んでみてね。
私が特に興味深いと感じたのは、最も連絡先の多い職種トップ50のリストよ。このリストによると、ブロガーがアドレスブックに登録している連絡先の数は267件で、Plaxoユーザーの平均203件を上回るばかりか、ジャーナリスト/レポーター/ライターの247件よりも、20件以上多かったの。明らかに、この調査の正確性にはちょっと疑問があるわね(「コンピュータマニア」なんて本当に職業なの?)。仕事の上での連絡先だけを集計したのか、それとも個人的な連絡先も平均件数に数えたのか、その辺りはよくわからない。私の兄弟とか、私が11歳のときの親友とか、高校のときのスペイン語の先生なんかは、「ブロガーの連絡先」に入るのかしら?
とはいえ、ジャーナリストよりもブロガーのほうが顔が広いことを示唆するこの数字は興味深いわ。ブロガー対ジャーナリストの討論については、私たちもいろいろと聞いていたし(ブロガーは情報の瞬時性のために正確さを犠牲にしている! いいや違う、ブロガーの方がより正確だ! ブロガーは情報源を挙げない! とんでもない、ブロガーはより多くのリンクを張ってる!)、ブロガーの高まる人気に対し、快く感じていないジャーナリストが中にはいることもはっきりしているわ。だけど、今年2月にDigital Journalが、米国人を対象としたifocosの調査を取り上げ、55%の米国人が「米国のジャーナリズムの将来にとって、ブロガーは重要」と回答したことを示したの。そのほかに、この調査で明らかになったのはこんな話。
多くの回答者(53%)が、インターネット上の無料メディアの増加は、職業ジャーナリズムの未来に最高の機会をもたらすと答えた。また回答者の4人に3人(76%)は、ジャーナリズム全体の質に、インターネットが好影響を与えてきたとも答えた。
一般の人々は、確かにブロガーの台頭やインターネット上のメディア増加が、ジャーナリズムをいい方向に形成していくと思っているようね。私としては、総じてジャーナリストはブロガーよりも優れたライターだけど、ブロガーには速さがあり、時に自分たちの側の主観的な意見を挟むこともできると思うの(だから、明確な事実を単に伝達するよりも、おもしろくて情熱のこもった読み物になることがあるわね)。
ジャーナリストよりもブロガーの方が顔が広いという考え方は、すでにジャーナリズムの世界に変化が起きていることを示唆するのかしら? それは、ニュース速報や人心を掴む記事などを作成するための連絡先がより多いという点で、ブロガーはジャーナリストよりも有利だということを示しているのかな? いずれジャーナリストはブロガーを受け入れ、ジャーナリストとブロガーを合わせて新たな高みへと止揚した存在(ジャーノブロガー? ジャーノガー?)のようなものになるのかしら? それとも、彼らの中の何人かは対立的な考え方を持ち続けると思う?
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