今日、規模の小さな企業クライアントのためにちょっとしたリサーチをしている際、かなりおもしろい発見に遭遇した。ローカルビジネス広告の広告主(通常のウェブ検索の広告主とは違う)が1つあると、Googleのローカル検索結果で表示するクリック課金制(PPC)広告が、まったく違ったものになるようなんだ。
おそらく例を挙げるのが最も簡単な説明になる。次の検索の結果を比較考察しよう。
「dog sitters walnut creek ca」と「dog sitters san jose ca」だ。
Googleのウェブ検索欄に地域を特定した検索語(Dog Sitters Walnut Creek CAなど)を入力すると、オーガニック検索(アルゴリズムによる検索)による検索結果の上に、ローカル検索結果が表れることがよくある。このことはこの数か月に、Bill Slawski氏、Matt McGee氏、Blumenthals氏も取り上げている。ページの上部と右側に出てくるPPC広告は、いつもの基本的なAdWordsのテキスト広告だ。
記事編集時点では、Google日本語版では以下の解説のようにはなりません。解説されている画面を見たい場合は、Googleの「表示設定」で「表示言語の設定」を英語に設定してください。
日本語版では、たとえば「渋谷 ペット」などの検索でローカル検索の結果が一番上に表示されましたが、以下で説明される表示形式については英語版と異なるようです。
この検索クエリの場合、ローカル検索結果(Googleのユーティリティバーにある「Maps」というリンク、あるいは「Local Business Results for...」という太字のリンクをクリックすると表示される)はおおよそ変わらないようだ。OneBox検索結果と同じ広告主が、ローカル検索の結果ページの同じ位置に現れる。
それほど興味をそそる結果ではない。しかし、もう少しウェブに精通した小規模企業が存在する、より大きな都市圏(サンノゼ)を対象に、同じような検索を行うとどうなるだろう。
次にこの検索クエリをローカル検索で実行してみると、出てきた広告はたった1件だけだ!
次ようなことが起きているようだ。Googleアドワーズのアルゴリズムでは、標準の挙動としては「ローカル」検索結果ページに「ウェブ検索」の広告を表示するが、もし「ローカル」広告の掲載を試みる広告主が1つでもあれば、「ローカル」広告主の広告のみを表示し、空いた空間を標準の「ウェブ検索」広告が埋めることはない。
Googleのローカル検索がまだ初期の段階にあるのは明らかで、Googleが将来的にも、いろんなタイプの広告を混ぜ合わせて表示するチャンスをむざむざ逃すかというと、それは疑わしい。それに、ローカルビジネス広告の広告主はもちろんどんどん増えていく。しかし、ローカル検索の結果はOneBox検索の結果内でも目立つようになり、ユーザーもなじんできている。このはるかに競争率の低い環境は、通常のPPC広告に大金を費やすような資金を持ち合わせていない、小さな企業クライアントにとって、大きなチャンスだろう。
小規模企業のマーケティング担当者には、従来の「ウェブ検索」におけるテキスト広告のほかに(あるいはその代わりに)、「ローカル」広告の作成に時間を割くことをお勧めする。会社のために小さな格好いいカスタムアイコンをアップロードするだけではない。自社サイトが、ローカル検索の結果ページ右側を独占する結構なチャンスが、そこにはあるんだ。
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