アマチュア宣言の背後にあるもの
アマチュア宣言の背後にあるもの
いしたに やっぱそこで思い出すのは、「ブログでプロ・アマ論をやる人が苦手」なんだよね。
ジェット☆ダイスケ ベストエントリに挙げるか迷ったんですが、これを出しちゃうと他がどうでもよくなるから出さなかった(笑)
いしたに いや、そこは許さん。
ジェット☆ダイスケ CGMの基本アプローチ、だけでも無いんですよね。アマチュアであることで、どこまでも突っ込んでいけるし、失敗してもいいし、嫌ならやめちゃってもいい。いま周囲にプロと呼べる人がどれほどいるかというと、僕はずっと映像業界ではなくIT業界にいたので、実はあまりいないかもしれない。大学時代の同級生たちは徒弟制度があるようなところに行ってガチガチになっている一方で、僕は「これどうする?」「これからどうなる?」みたいな世界にずっといたんです。市場規模もテレビや映画なんかよりずっと小さかったので、いわゆるWebクリエイターとか名乗ってる人の多くは、本当は専門学校の講師が収入の大半だったり。でも、「プロとして恥ずかしくない○○」みたいなことをよく口走るじゃないですか。そういう状態を見ているとものすごく哀れに思えてきて。
いしたに なるほど。
ジェット☆ダイスケ 自分はそのポジションは無理だなって思い始めたのがアマチュア宣言につながっていきました。プロがプロであるためにそこまで自己啓発して鼓舞しなきゃいけないなんて、それは世の中の捻れとか膿みとか背負わされてるだけに見えたんですよね(笑)。
いしたに CGMアプローチ=アマチュア宣言、これを肌で感じられるかどうかってのは大事だよね。アマチュアに対して、おれがプロ見せてやるとかじゃなく。
ジェット☆ダイスケ いしたにさんの書いてた「ブログの偏向」、あれを堂々とやっていいのがアマチュアだと思うんですよ。本当はプロもやっていいのに、自律したがる人ってすごく多いですよね。縛りを設けないと動けないように見える。
いしたに なるほどなるほど。
ジェット☆ダイスケ ブログをWebサイトとしてみると、ガジェット専門サイトとかコスメとかでいいんですが、「人間として=ブロガー」ってそういうことじゃないだろうと思ったわけです。
いしたに なるほど。それじゃ総体は見えないよね。
ジェット☆ダイスケ そうなんですよ。だから、とても良かったのは、何分野のブログかというのを決めなかったのが、最高の判断でしたね。何やっててもいいということですから。
いしたに ですね、そこは私も同じです、無理です、分野特定とか(笑)
ジェット☆ダイスケ 短いスパンでは偏りはありますけどね。
まとめ
前半のWeb動画の特徴という話の中で、ジェット☆ダイスケさんが「ログのアーカイブを蓄積することによって、個々のコンテンツ単位ではなく、ブログを総体として見てもらう、感じてもらうことが重要」と話していましたが、これは企業や企業活動にもあてはまることだと思います。個々の商品やサービスではなく、それらを発信している企業という枠組みを総体として見てもらえないと、十分に理解してもらえないことも多いはずです。
どんな会社でも、社内には「プロ」だけでなく、いいアマチュアがいっぱいいるはずです。特にメーカー系の会社には多いのではないかと思います。そういう社内のアマチュアを探し出して、「Googleの20%ルール」みたいなルールを作り、自由にブログを書いてもらう。ブログというメディアを使ってPRなりマーケティングをしていくのであれば、そういう方法も有効なのかもしれない。今回のインタビューを通じて、そのようなことを感じました。
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