コンバージョン率向上&リピート客増加につながるエントリーフォーム最適化(EFO)の施策とは?
スーパーではあらゆる顧客が利用する「レジ係」の教育に、最も力を入れる。Webサイトにおいて、そのレジ係と同じ役割を果たすのがエントリーフォームだ。エントリーフォームの改善が、コンバージョン率の向上やリピート客の獲得につながっていく。
「エントリーフォーム→集客」という順に
Webサイトを改善するのがセオリー
先日、とある大手スーパーの従業員教育責任者から、興味深いお話を聞いた。ご存じの通り、スーパーの店舗では、さまざまな職種の従業員が働いている。その中で最も教育に力を入れるべき職種は何か。答えは「レジ係」だ。レジはすべての顧客が必ず利用するサービスであり、売上に最も近い仕事だからだ。レジ係のサービスが拙いと店舗全体の印象が悪くなり、ひいてはリピート客の減少=売上の低下を招くのだと言う。
この話はWebサイトでのマーケティングにも通じるのではないだろうか。
Eコマースサイトや、資料請求・会員登録を目的とするサイトにとって、「レジ係」に相当するのはエントリーフォームだろう。コンバージョンを得るためには、どの顧客にも必ず、個人情報やクレジットカード番号などをエントリーフォームに入力してもらう必要があるからだ。「個人情報を入れるのは不安だ」「わかりにくい」「入力が煩雑である」などエントリーフォームの品質が低いと、顧客に良い印象を持ってもらえないばかりか、"レジ"まで来てくれた顧客をみすみす追い返してしまうことにもつながる。
とくに個人情報やクレジットカード番号を入力することについて、いまだに大きな不安を持っている人は多い。
Webマーケティングの担当者は、ともするとエントリーフォームの改善よりも、SEOやリスティング広告といった集客面や、LPOなどコンテンツの最適化に力を注ぎがちだ。もちろんそれらは、どれも重要な施策であることは間違いない。しかしいくら予算をかけて集客をし、コンテンツを充実させても、エントリーフォームで悪い印象を与えてしまうと、そこがボトルネックとなって離脱率が高まるし、リピート客も獲得しづらくなってしまう。
エントリーフォームに問題があるのに集客に注力するのは、いわば穴の空いたバケツで水を汲むようなもの。コンバージョン率を向上させるには、まずエントリーフォームの改善に取り組んでバケツの穴を塞ぎ、その後で集客やLPOの各種施策を行うのがセオリーだ。
ではエントリーフォームの最適化には、どのような施策があるのか。これには大別して次の二つが挙げられる。一つは、入力の煩わしさを軽減するユーザーインターフェイスの工夫。そしてもう一つが、セキュリティに関する施策だ。とくに最近では、フィッシングに代表されるインターネット犯罪の増加や、個人情報保護意識の高まりから、後者のセキュリティ施策がより重要になっている。実際にセキュリティ施策を講じたことがきっかけで、コンバージョン率が大幅に向上した事例もあるという。
具体的なエントリーフォーム最適化の施策は、ホワイトペーパー「コンバージョン率向上を生み出すEFOの決めの一手とは?」を参照してほしい。エントリーフォーム改善のヒントが得られるはずだ。
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