日本ネット経済新聞ダイジェスト
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ヤフー×タオバオ 日中をひとつのEC経済圏に 孫、マー両氏 意気込み示す

ヤフーとタオバオは、6月1日にショッピングモールの相互接続サービスを始めた。
孫氏(写真左)とマー氏
孫氏(写真左)とマー氏

6月1日にショッピングモールの相互接続サービスを始めたヤフー(本社東京)とタオバオ。同日の記者会見には孫正義ソフトバンク社長、中国アリババのジャック・マーCEOらが揃って出席した。1000人は入ろうかという会場に日本の記者のほか、中国の記者も招待。在日中国大使の程永華氏が出席したほか、直島正行経済産業大臣もビデオメッセージを読み上げるなど、大がかりな記者会見となった。

言語、決済、通関、配送などの壁を一気に取り払った。中国と日本をひとつの経済圏にし、売り手に大きなチャンスを提供したい」と孫社長は記者会見で意気込みを語った。

仕組みとしては、〈ヤフーショッピング〉の出店者は決済としてアリペイ決済を導入すれば、自動的に〈タオジャパン〉に掲載可能な全商品が表示される。

商品は中国EC最大手・アリババの日本法人であるアリババ(本社東京)が購入代行して、中国の消費者に届ける。

日本のEC企業はアリババジャパンが構える日本国内の物流センターに商品を届ければよく、関税の計算や国際配送などを行う必要はない。中国の消費者からの問い合わせについては、ヤフーが間に入るため中国語でのやり取りは必要ない。

今回の提携についてジャック・マーCEOは「中小企業の手助けをするのが、アリババグループ創設からのわれわれの使命。中国の中小企業の日本進出と、日本の中小企業の中国進出の双方をお手伝いしたい」と話した。

ヤフーの井上雅博社長は「日本のEC企業は先行投資をすることがなく、ノーリスクで大きな中国市場に参入できる。これにより成長する企業も出てくるだろう」と期待のほどを示した。

自動翻訳の精度アップや不正商品のチェックなど、今後解決すべき問題は多いが、ソフトバンク、アリババの両グループが総出で記者会見を行ったことで、新サービスへの意気込みを示した形となった。

・Yahoo!チャイナモール ―― 中国の商品を日本で販売
http://chinamall.yahoo.co.jp/

・淘日本(タオジャパン) ――日本の商品を中国で販売
http://www.taojapan.com/

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