もしも、「ANA」を解析するなら(前半:検索からの流入まで) [第5回]
誰もが知っている有名サイトをエキスパートレビューしながら、「もし、アクセス解析するなら」どのポイントに着目するかを第三者的な視点から解説。アクセス解析を用いてサイトの改善を行うための仮説構築力を身につけて、自社サイト、クライアントサイトをアクセス解析する際に役立ててほしい。
木曜9時は「かってに解析!」ということで、毎週連載「有名サイト、かってに解析!」では、毎回1つの有名サイトを取り上げ、アクセス解析で実際に解析データを見る前に、あらかじめサイトの問題点やチェックポイントにあたりをつける方法を解説していく。
「ANA」ファーストインプレッション
今回は、全日空の公式サイト「ANA」(図1)を取り上げる(以下、カギかっこ付きで「ANA」と書くときは、企業名ではなく、サイト名を指す。他の航空会社、企業も同様)。さまざまな業種業態のサイトを取り上げ、課題の抽出や考察を行うのだが、筆者はあらゆる業種の各企業やサイトが直面している課題や戦略・戦術を十分に理解している訳ではない。あくまでもどのような点に着目したらよいのかを重視して読んでいってほしい。
前回取り上げた大手都市銀行系のサイトのトップページでは、グローバルナビゲーションを、「個人客」と「法人客」といった具合に、誰を相手にしたコンテンツの領域なのかが明確にわかるようにカテゴリーを分けていた。
日本の航空会社の場合は、顧客の目的別に、大きく分けて「国内線か国際線か」という軸の重要性が高いようで、「JAL(日本航空)」のサイトも、グローバルナビゲーションは多少の違いはあるのだが、国内と海外という基本軸があるのは同じようだ。もちろん法人顧客を意識して、どちらも「法人のお客様」といったボタンをサイトのトップページに配置している(図2)。
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