もしも、「ダイワハウス」を解析するなら(前半)[第54回]
誰もが知っている有名サイトをエキスパートレビューしながら、「もし、アクセス解析するなら」どのポイントに着目するかを第三者的な視点から解説。アクセス解析を用いてサイトの改善を行うための仮説構築力を身につけて、自社サイト、クライアントサイトをアクセス解析する際に役立ててほしい。
毎週・木曜9時は「かってに解析!」。誰もが知っている有名サイトをかってに取り上げ、「もしもアクセス解析をするならば、どこに目をつけるか?」という視点で、サイトの問題点やチェックポイントにあたりをつける方法を解説していく。
今回は「ダイワハウス」を取り上げる。
「ダイワハウス」の正式名称は大和ハウス工業株式会社、大阪市に本社を置く大手住宅総合メーカーである。最近は、役所広司が出演するコミカルなCMが、よく話題になっている。「ダイワマン」「ダイワマンX」「ダイワニャン」のCMは、一度は見たことがあるのではないだろうか。また、今では当たり前になっているプレハブ住宅を、1959年に日本で初めて商品化したのは同社である(以下、カギ括弧付きで「ダイワハウス」と書くときには、会社自体ではなく、ダイワハウスのWebサイトを指す。他の会社も同様)。
今回と次回、2回にわたり、住宅総合メーカーであるダイワハウスのWebサイトを取り上げ、課題の抽出や考察を行うのだが、筆者は住宅建設や販売にかかわる各企業やサイトが直面している課題や戦略・戦術を十分に理解しているわけではない。あくまでもどのような点に着目したらよいのかを重視して読んでいってほしい。
「ダイワハウス」の閲覧シチュエーションを想定
今回のサイト利用シナリオは、住宅の建て替えを検討している人が、住宅メーカーの注文住宅を検討しようと考え、住宅展示場を見にいくための予約をするというものだ。
誰が | 住宅の建て替えを検討している人 |
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何の目的で | 住宅メーカーの注文住宅を検討 |
具体的には | 住宅メーカーの特徴を把握、住宅展示場見学の予約 |
「ダイワハウス」をエキスパートレビュー!
「Yahoo! JAPAN」で「注文住宅」と検索すると4位
まず「Yahoo! JAPAN」で「注文住宅」と検索すると、「ダイワハウス」は自然検索結果の4位に表示されていた(図1の青枠で囲んだ部分)。
上部の検索連動型広告のエリアである「スポンサードサーチ」が5件もあり、ファーストビューの多くの面積を占有している。
このときは、「ダイワハウス」以外の住宅メーカー系では、右の広告エリアに「パナホーム」や「積水ハウス」、上の広告エリアに「ヘーベルハウス」などが見受けられた(図1の赤枠で囲んだ部分)。自然検索結果のエリアでは4位に「ダイワハウス」がある(図1の青枠で囲んだ部分)。
「Google」で「注文住宅」と検索すると9位
「Google」で「注文住宅」と検索したところ、自然検索結果の9位に「ダイワハウス」が表示されていた(図2の青枠で囲んだ部分)。
やはり、「ダイワハウス」以外の住宅メーカーとしては、上部の検索連動型広告エリアには「パナホーム」、右の広告エリアには「ヘーベルハウス」や「積水ハウス」などが見受けられた(図2の赤枠で囲んだ部分)。「ダイワハウス」はどちらの検索サイトでも、検索連動型広告に「注文住宅」のキーワードでは出稿していないようだ。
また、「Yahoo! JAPAN」でも「Google」でも、検索結果のリンク先は、「ダイワハウス」の「注文住宅・建替え」カテゴリーのトップページになっている。
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